千葉駅「菜の花弁当」(650円)~平成と令和を繋ぐ千葉・マンヨーケンの駅弁!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

千葉駅「菜の花弁当」(650円)~平成と令和を繋ぐ千葉・マンヨーケンの駅弁!

255系電車・特急「しおさい」、総武本線・佐倉~物井間

「平成」もきょうまで、明日からは「令和」の時代が始まります。
平成の30年間、全国に新幹線網が広がり、在来線にも地域の事情に合わせた列車が大きく増えました。
新しい房総特急の車両として、平成5(1993)年にデビューした255系電車もその1つ。
海の青と菜の花と太陽の黄色は、千葉のJR線のシンボルカラーとなっています。

千葉駅「菜の花弁当」(650円)~平成と令和を繋ぐ千葉・マンヨーケンの駅弁!

菜の花弁当

その意味でも、千葉駅弁の象徴とも云えるのが「菜の花弁当」(650円)。
平成から令和に変わるこの大型連休、機会があればぜひいただきたい駅弁です。
昭和45(1970)年、皇太子殿下(現・天皇陛下)と浩宮さま(現・皇太子殿下)が、千葉にお見えになった折、一緒にお召し上がりになったと伝わる駅弁が、この「菜の花弁当」。
まさに、「平成と令和をつなぐ」駅弁なのです。

千葉駅「菜の花弁当」(650円)~平成と令和を繋ぐ千葉・マンヨーケンの駅弁!

菜の花弁当

【おしながき】
・白飯(玉子そぼろ、鶏そぼろ、紅生姜)
・あさり串
・はりはり漬け
・奈良漬け
・青しその実

千葉駅「菜の花弁当」(650円)~平成と令和を繋ぐ千葉・マンヨーケンの駅弁!

菜の花弁当

鶏そぼろと煎り玉子で、千葉の県の花・菜の花をイメージしたという“親子駅弁”。
その間に、箸休めとしてあさりの串が入っていて、千葉らしさを感じさせてくれます。
ちなみに、新元号「令和」の典拠とされたのが「万葉集」。
この駅弁を製造しているのは、「万葉軒(マンヨーケン)」です。
時代の節目に、親子いっしょに、家族そろって味わうには、この上ない駅弁です。

なお「マンヨーケン」では、明日5月1日から「万葉弁当」の祝・令和版を発売。
じつは「万葉軒」の屋号には、“千”葉より大きな万、“万の葉”、そして人々の“言の葉”を集めた万葉集から命名したという由来もあるのだそうです。
“祝・令和版”は、昭和から平成にかけての「万葉弁当」の掛け紙をモチーフにした復刻版。千葉駅ペリエのお店ほか、東京駅「駅弁屋 祭」などでも期間限定販売されるそうです。

千葉駅「菜の花弁当」(650円)~平成と令和を繋ぐ千葉・マンヨーケンの駅弁!

E259系電車・特急「成田エクスプレス」、総武本線・佐倉~物井間

白地に赤い“日の丸カラー”をまとって、世界各国から日本へやって来た皆さんをたくさん乗せた特急「成田エクスプレス」は、きょうも千葉県内を快走中。
歴史上初めて、海外留学経験をお持ちになるお二方が、天皇・皇后両陛下となられる「令和」の時代。
日本の食文化が詰まった駅弁もまた、世界へ飛躍する新時代であってほしいものです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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