「ハクション大魔王」の声が、昭和・平成を経て、令和元年にラジオでよみがえる ニッポン放送とデジタルボイスパレットが音声合成技術を活用して新しい取り組み

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ニッポン放送は、音声合成技術の活用を促進する一般社団法人デジタルボイスパレットの協力により、アニメ「ハクション大魔王」の主人公・ハクション大魔王(CV:大平透)の声を、音声合成技術によって復元し、時刻を告げるオリジナル時報CMとして、期間限定で放送します。

「ハクション大魔王」の声が、昭和・平成を経て、令和元年にラジオでよみがえる ニッポン放送とデジタルボイスパレットが音声合成技術を活用して新しい取り組み

(c)タツノコプロ

大平透さんは、声優・ナレーターとして様々な作品で活躍されましたが、2016年4月、他界されました。大平さんは多くの人気キャラクターを担当されましたが、なかでもハクション大魔王は、テレビアニメ放送が終了して約50年たった現在も、長く親しまれています。

デジタルボイスパレットは、その大平さんが演じたハクション大魔王の声を、音声合成技術によって、デジタルボイスとして復元しました。同社団法人は、デジタルボイスにおいて、声の主(声優)に新しいビジネスの選択肢を与え、その権利を長期的に守り活用していくこと、ならびにデジタルボイスという新しい声の力を活用して、生活者の日常をより楽しく、より便利にしていくことを目指しています。ハクション大魔王の声の復元も、この取り組みの一環です。ハクション大魔王のデジタルボイスは、東芝デジタルソリューションズ株式会社の最新の音声合成技術を利用して作られています。

ニッポン放送は、デジタルボイスパレットのこの取り組みに賛同し、大平さんの演じるハクション大魔王のデジタルボイスを、「時報CM」として放送します。時報CMは、「3時をお知らせします」のような文言のあと、時報音が流れることで、正確な時刻を知らせるラジオならではのものです。今回は、日にちの切り替わりの午前0時(24時)を告げる時報を、ハクション大魔王の声で放送します。期間は、5月1日・24時(5月2日・午前0時)、5月2日・24時(5月3日・午前0時)、5月3日・24時(5月4日・午前0時)、5月6日・24時(5月7日・午前0時)、5月7日・24時(5月8日・午前0時)の5日間で実施します。

ニッポン放送とデジタルボイスパレットは、今回の取り組みを機に、ラジオをはじめとした音声メディアでのデジタルボイス活用や、デジタルボイスによる新しいビジネスの開発と価値創造を目指します。

<「ハクション大魔王」の概要>
作品名:ハクション大魔王
アニメーション制作:タツノコプロ
形式:30分(1回2話構成) 全52回(全104話)
放映:1969年10月~1970年9月
内容:クシャミをすると魔法の壺から飛ひ゛出すハクション大魔王は、呼ひ゛出した者の願いを叶える魔人。ところが壺の持ち主となった小学生のカンちゃんの命令に、ドジな魔王はいつも失敗は゛かりなのた゛った。子供から大人まて゛楽しめる傑作ドタバタギャグコメディ。

<デジタルボイスパレットの概要>
・社  名:一般社団法人デジタルボイスパレット
URL:www.digitalvoice.or.jp
・所 在 地:東京都渋谷区富ヶ谷1-3-5
・設   立:2018年6月20日
・業務開始:2018年11月1日
・代 表 者:代表理事 南沢 道義

■主な活動内容
・デジタルボイスの質と権利を担保する認証の仕組みづくり
・「発声権」という権利概念の普及と、誤用の防止に向けたルールづくり
・日本人の声質を生かした多言語デジタルボイスの開発
・物故者などの生前の声の再現や、デジタルボイスとしての保存への取り組み
・デジタルボイス活用におけるビジネスルールの策定とエコシステム構築のサポート
・障がい者への音声サポートなど、声のダイバーシティの可能性についての検討

 

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