自治体のPR、いまトレンドは自虐路線 【ひでたけのやじうま好奇心】

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30年前に発表された「翔んで埼玉」というギャグ漫画が復刻され売れているそうです。

「なぜ売れているのか?」それは、今自治体のPRの流れが自虐路線に走っているから。
作者は魔夜峰央さん。
実際に所沢に住んでいたということで、自らが発信する自虐的な埼玉ネタが面白いと全国で評判になっている。

「埼玉から東京に行くには通行手形がいる」
「生まれも育ちも埼玉だなんて、おお、おぞましい」
など、埼玉県を皮肉った過激なギャグが満載。
昔、「ダ埼玉」で盛り上がったことがありますが、昔も今も「埼玉の自虐的な笑い」は共通なんでしょうか?

言われてみれば、ここ数年は、こうした「自虐的な笑い」が自治体の観光キャッチコピーや観光PR動画にも広がっていて、どんどん増えている。
そういうものがすんなりと受け入れられる時代になったんでしょうね。

有名なのは「島根県」。
島根県をネタに、人気キャラクターが自虐ネタを炸裂させる自虐的なカレンダーが数年前から発売されていて、3万部近い売り上げを誇っているそうです。
「世界遺産があると言っても信じてもらえない」「新幹線がとまりません」「交通量調査のアルバイトの人数のほうが通行人より多い」…そんなフレーズがたくさん出てきます。

もともと、「場所がどこにあるか分からない都道府県1位」なんて言われていたこともあり、逆転の発想で『島根県を自虐で応援しよう』と始まったらしいです。
賛否もあったと思いますが…これがウケた!
ブランド総合研究所というところの「都道府県別魅力度ランキング」で46位から一時は26位まで順位が上がるなどPR効果もあったようです。

ほかにも印象的だったのは香川県が行った「うどん県」。
「香川県といえばうどん」というイメージを逆手にとったPRで大成功しましたよね。
そして、ここ数年は「香川=うどん」という一点突破で作り上げたブランド力を活かし「うどん県。それだけじゃない香川県」というテーマで、瀬戸内海の海の幸や「せとうち国際芸術祭」など、様々なPRを展開していいる。

またタレントの有吉弘行さんを起用した、広島県の「おしい!広島県」のキャッチコピーもヒットしましたよね。
「おしい!」を「おいしい!」に変えていこうというコンセプト。
「お好み焼き屋の店舗数は日本一なのに“広島風”と付いてしまう、おしい!」など、おしいネタで広島県への興味をひきました。
現在では「カンパイ!広島県」を展開中。

また、まさに逆転の発想だなぁと思ったのは「茨城県」。
茨城県は、全国都道府県別魅力度ランキングで3年連続最下位となったことを逆手にとり「のびしろ日本一!いばらき県」というキャンペーンを展開。
お笑い芸人を起用して、自虐的だけど茨城県の魅力を知ることのできる動画を公開しています。おもしろい試みですよね。

最近ネットニュースになっていた群馬県下仁田町の動画も観てみました。
下仁田町への移住や定住をPRする動画ですが、美しい風景や地元の人たちの笑顔、そしてバックで流れる曲の少し自虐的な歌詞がうまく重なって、やさしさがにじみ出た素敵な内容となっています。

自治体が発信する「自虐的なPR」ポイントは「地元愛」と「逆転の発想」ですよね。
動画などでたくさん公開されていますので、皆さんも楽しんでみてはどうでしょう。

4月7日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より