天皇皇后両陛下が伊勢神宮で退位の儀式〜平成から令和へ、何を継承すべきか

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月18日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。最後の地方行幸啓となった天皇陛下伊勢神宮ご訪問のニュースを受け、新しい時代の迎え方について言及した。

天皇皇后両陛下が伊勢神宮できょう退位の儀式

天皇皇后両陛下は退位前の最後の地方訪問として昨日(4月17日)、伊勢神宮へと出発された。そして両陛下はきょう18日、伊勢神宮を参拝。30日の退位を報告する神宮親謁の儀に臨む。

飯田)この三重県訪問に伴って皇位の証とする剣と璽(じ)、勾玉(まがたま)を皇居から携えるという剣璽動座が5年ぶりに行われたということです。気づいてみたら平成もあと2週間を切っている。

鈴木)今回は儀式そのものもそうですが、地方に天皇陛下として行かれることも、今回が最後です。災害がある度によく全国を回られたと思います。平和の祈りとして沖縄を初めて訪問されたのも今上天皇です。地方をこういう形で回るのも最後なのだなと、沿道で迎えた多くの人の映像を見ながら、そういうことに思い至りました。
僕は古い世代だから、昭和から平成に移った際には報道の最前線にいました。昭和天皇が崩御されて改元が厳粛ななかで行われました。終わる昭和をじっくり振り返るようなところがあって、当時の宮内庁の報道関係におられた方と、「昭和ってどんな時代だったのだろう、あなた昭和何年生まれ?」などと話をしました。昭和は戦争もあって復興もあって、激動だった。あのときは終わって行く時代をしみじみ振り返りました。

天皇皇后両陛下が伊勢神宮で退位の儀式〜平成から令和へ、何を継承すべきか

雲仙普賢岳噴火 最大級の火砕流が民家近くまで迫った=1991年5月29日 長崎県島原市の北上木場 写真提供:産経新聞社

平成から何を継承するべきか

鈴木)今回は生前退位、お元気なうちにということや10連休もあってお祝いのムードですが、私は両陛下の最後の地方ご訪問という報道を聞いて、「あと2週間で終わる平成を静かに振り返って、平成から何を継承すべきか」、それを考えるきっかけにするといいのではないかと考えました。

飯田)陛下の行幸啓で言えば、雲仙普賢岳が噴火したとき、まだ火山活動が活発で周りは止めたけれども、いや行くのだと言われて避難所にお出かけになられたことがありました。

鈴木)あのとき、普賢岳にいました。お見えになるだけで空気が本当に変わりました。取材している僕らだって変わったような気がしました。あのときはマスコミでも火砕流による犠牲が出ました。我々の仲間も亡くなっています。説明しづらいけれど両陛下が避難所で膝をついて、あの瞬間にガラッと変わったのです。みんなの気持ちが鎮まり、前を向こうという気持ちになったことをよく覚えています。

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