眼鏡の歴史はフランシスコ・ザビエルから

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、眼鏡ライターの伊藤美玲が出演。日本の眼鏡の歴史について語った。

眼鏡の歴史はフランシスコ・ザビエルから
黒木)今週のゲストは眼鏡ライターの伊藤美玲さんです。
これからやってみたいことは何ですか?

伊藤)昔は東京にも眼鏡を作る工場がいくつかあったと聞きます。私も東京出身なのですが、「東京と眼鏡」というものが現在はないので、当時工場で働いていた方に話を聞いて本にまとめてみたいなと思っています。

黒木)「東京眼鏡物語」ですね。

伊藤)これまでトレンドばかりを追いかけて来ましたが、昔の歴史も知って今後の糧にしたいと思っています。

黒木)どうして東京で眼鏡は作られなくなってしまったのでしょうか?

伊藤)いま眼鏡と言えば福井です。東京にも金枠の工場などは残っているのですが、眼鏡が東京で作られていたころの話を聞いてみたいですね。

黒木)東京の工場の方が福井に行かれたということではないのですか?

伊藤)仕事がなくなって福井に行かれた方もいらっしゃるかもしれません。

黒木)何で福井なのですか?

伊藤)冬は雪がたくさん降って農業ができないので、その間に商売できるものがないだろうかと考えた方がいて、その方が修行に行き、技術を持って福井に帰って始めたのですね。

黒木)修行に行かれたのはどこなのですか?

伊藤)大阪と聞いています。歴史的に江戸と大阪から始まっているようです。

黒木)眼鏡の始まりは明治からですか?

伊藤)フランシスコ・ザビエルが持って来たのです。字を読む人が増えて、眼鏡を必要とする人が出て来たということです。福井で眼鏡の産業を興した増永五左衛門も、これからはみんなが新聞を読む、字を読む人が増えると言うことは眼鏡だ、と考えて始めたと聞いています。

黒木)東京の眼鏡の歴史の本はないので、ぜひ作ってください。

眼鏡の歴史はフランシスコ・ザビエルから
伊藤美玲/眼鏡ライター

■保険会社、出版社勤務を経て、2006年、フリーのライターとして独立。
■眼鏡好きが高じて展示会やショップを訪ねるようになるうち、仕事が眼鏡中心に。
■眼鏡専門誌などを中心に、眼鏡にまつわるインタビューやコラム記事を執筆。デザイナーへのインタビュー、工場の取材など眼鏡にまつわる様々な仕事で活躍中。
■2015年から2017年まで、眼鏡の国際展示会「iOFT」で行われている「日本メガネ大賞」の審査員も務めた。
※「iOFT」は、International Optical Fair Tokyoの略称です。

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