2020に向けた最後のアピールが始まる! -女子ソフトボールリーグ2019開幕-

今回の女子ソフトボール情報は、2019年開幕戦の模様をお送りする。

 

2019年の女子ソフトボールリーグが開幕! 4月12日(土)13日(日)の2日間、愛知県名古屋市パロマ瑞穂球場に、1部リーグ12チームを集めて、1日3試合、2日合計6試合が行われました。

今年は、2020東京オリンピック・パラリンピックの前年という事で、各選手は日本代表入りの最後のアピール場所として、例年以上に力が入っています。

昨年行われた世界選手権で日本は、アメリカに敗れ、準優勝に終わっています。試合後、宇津木代表監督は、『これまで日本が得意としていたソフトボールが、いまや外国の物になっている』と、これまで日本が得意としていた細かいソフトボールが海外チームの戦術となり、日本はそんな細かいソフトボールが出来なくなっていたことを嘆きました。

宇津木監督は、各代表選手にもう1つ上のステージに上がるように要求し、その答えが今シーズンの試合で表現されるはずです。実際、日本投手陣の一角、太陽誘電の藤田投手は球速が上がり、他の日本代表選手も、先制点や決勝点に絡み、活躍しています。このリーグ戦で、選手たちはどんなアピールをしてくれるのか、楽しみなリーグ戦がスタートしました。

◇開幕節 4月12日(土) 第1試合

トヨタ自動車(愛知) 1 - 2 ビックカメラ高崎(群馬)


近年の日本女子ソフトボールの2強といわれるこの2チーム。試合も、常に僅差での決着となっています。
そんな2チームが、今年も開幕戦で対戦。トヨタ自動車は、昨年のチームから首位打者をとった塚本選手が引退、さらに調子が上がらない長崎選手をスタメンから外す新布陣。先発は、エース・アボット投手。
対するビックカメラ高崎は、先日の上野投手のインタビューで語った通り、若手の濱村投手が先発。

開幕戦の緊張と強い風からか、両先発投手ともに、四球、死球を多くだしますが、試合が進むにつれて安定し、投手戦となります。
均衡を破ったのはトヨタ自動車。4回裏・6番坂元選手が、レフトへ先制のソロ・ホームラン。しかし、ビックカメラ高崎もすぐさま反撃。5回表・3番糟谷選手のタイムリーヒットで同点。
試合を振り出しに戻したビックカメラ高崎は、濱村投手から上野投手へ交代。
上野投手は、「去年よりスピードが出ていた」というストレートを中心に、後続を打ち取り、試合は延長戦、タイブレイカーに突入します。
(*タイブレイカーとは、ノーアウト2塁からスタートする延長戦の方式)

タイブレイカーで先手を取ったのは、ビックカメラ高崎。
先頭打者・内藤選手が、2塁ランナーを送ると、6番・大工谷選手のヒットで勝ち越し。
最後は、上野投手が締めて、2対1でビックカメラ高崎が勝ちました。

◇開幕節 4月12日(土) 第2試合

戸田中央総合病院(埼玉) 0 × 2 SGホールディングス(京都)


SGホールディングスはパーナビ―投手、戸田中央総合病院はテーラー投手という両外国人エースの対決。
スピードとパワーのある両外国人投手だけに、試合は息詰まる投手戦に。そして両チームとも、試合の流れをつかめず迎えた6回表。SGホールディングス2番・中村選手が、ライト線に痛烈な当たりを放つと、戸田のライト、本間選手がダイビングキャッチ。しかし間に合わず、打球は外野を転々。打った中村選手は一気にホームをつき、ランニングホームランでSGホールディングスが先制します。

さらにSGホールディングスは、7回表にも中島選手のタイムリーヒットで追加点をあげ、2対1でSGホールディングスが勝ちました。
ちなみにSGホールディングスは、去年の開幕戦でもランニングホームランを打っていて、2年連続での記録となります。

◇開幕節 4月12日(土) 第3試合

日立(神奈川) 2 × 3 Honda(栃木)


日立・斎藤新監督のリーグ戦初陣となる一戦。先発は、日立が岡村投手、ホンダはフォード投手。
ホンダのフォード投手が1回を順調に抑えたのに対し、日立の岡本投手はランナーを出しながらも、ホームだけは踏ませない苦しい立ち上がり。そんな嫌な流れは的中、2回表日立岡村投手が3連続四死球、押し出しで先制点を献上。

日立は、3回表・岡村投手から近藤投手に交代。流れを変えようとしますが、4回表・森山選手に犠牲フライを打たれ、2対0とリードを許します。
2点を追う日立は5回裏、それまではベンチで戦況を見ていた斎藤新監督が3塁コーチャーに。
『選手に力を送りたかった』と話した斎藤監督の気持ちを感じたのか、《女イチロー》と呼ばれるバッター・山田選手がレフトへ2ランホームラン。試合を振り出しに戻します。
7回表・ホンダは、1アウトから田井選手がヒットで出塁、2アウトランナー三塁とすると、日立は、近藤投手から《期待のルーキー》坂本投手に交代。坂本投手は1ボール2ストライクと追い込みながら、5球目を痛恨のワイルドピッチ、これが決勝点となり、3対2でホンダが勝ちました。

◇開幕節 4月13日(日) 第1試合

太陽誘電(群馬) 0 × 2 豊田自動織機(愛知)


昨年3位・太陽誘電と4位・豊田自動織機の決勝トーナメント進出を争ったチーム同士の対戦。
《二刀流》選手が2人所属する太陽誘電は、その2人、藤田投手と尾崎投手がスタメンに名を連ね、先発は藤田投手。対する豊田自動織機は、期待の新外国人・現役メキシコ代表投手のエスコベド投手が先発。

予想通り投手戦になりますが、試合を動かしたのは《二刀流》でした。「バッター」太陽誘電・藤田投手が、センターへライナー性の打球を打つと、センターのメリット選手がダイビングキャッチを試みます。しかし打球は脇を抜け、外野を転々。藤田投手は三塁まで進塁。
このチャンスを「4番」中溝選手が生かし、欲しかった先制点が太陽誘電に入ります。
あとは、「ピッチャー」藤田投手が、7回表をきっちり締めて、1対0で太陽誘電が勝ちました。

◇開幕節 4月13日(日) 第2試合

デンソー(愛知) 0 × 2 シオノギ製薬(兵庫)


昨年、あと一歩のところで決勝トーナメント進出を逃したデンソー対入替戦に回ったシオノギ製薬の対戦。地元のデンソーは、大応援団が駆けつけ、選手を後押しします。
先発は、デンソーが新加入のフーバー投手。シオノギは、以前はデンソーに所属していた重藤投手。
デンソーは1回裏、重藤投手の立ち上がりを攻め、川畑選手が先制のタイムリーヒット。
その1点を、フーバー投手が力強い投球と落ち着いたマウンドさばきで守り抜き、1対0でデンソーが勝ちました。フーバー投手は、被安打3、8奪三振の好投で来日初勝利。

◇開幕節 4月13日(日) 第3試合

伊予銀行(愛媛) 0 × 2 NECプラットホームズ(静岡)


昨年は入替戦に回り、なんとか1部の座を守った伊予銀行対3年ぶりの1部昇格を果たしたNECプラットホームズの対戦。
先発は、伊予銀行が《投手陣の大黒柱》へ期待がかかる庄司投手、NECは、1部昇格の原動力になった三木投手。
伊予銀行は、硬さが見える三木投手を攻めますが、攻め切ることができないでいると、3回表、NECの望月選手が2ランホームランを打ち、NECが先制します。

伊予銀行も、3回裏、1点を返し、試合は降着状態へ。リードされている伊予銀行・庄司投手ですが、失点後は打たせてとるピッチングでNECにチャンスを作らせず、逆にNECの三木投手はピンチが増えていき、迎えた7回裏・松成選手にタイムリーヒットを許し、試合は振り出しに。延長・タイブレイカーに突入します。
そして迎えた8回裏、伊予銀行は申告敬遠などでノーアウト満塁のチャンスを作ると、7番・飯田選手の打席で、NEC・三木投手がまさかのフォアボール。サヨナラ押し出しフォアボールの3対2で、伊予銀行が勝ちました。

この後は、中断期間に入る6月までほぼ毎週末、日本各地で試合が行われます。

日程・チケットに関する情報は
日本女子ソフトボールリーグ機構 http://jsl-women.com/

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(Write&Photo よこいみちひと)

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