警視庁第6機動隊の皆さんに感謝したい。リオ五輪レスリング女子58kg級金メダリスト・伊調馨(32歳) スポーツ人間模様

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リオ五輪レスリング女子58kg級金メダリスト・伊調馨 写真:産経新聞社

きのう13日、国民栄誉賞の授与が決定した伊調は
「信じられない気持ちが大きいのですが、今後自分の人生をこれまで以上にもっともっと考えていかなければならないと身が引き締まる思いです。私を支えてくださった関係者の皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。」と喜びを表し、苦手なものはなに?という質問に「テレビ、新聞など、マスコミさんの取材です。」と、これには大爆笑が起こりました。
そして記念品は日本女性の誇りともいうべき着物をリクエストしたそうです。

リオデジャネイロ・オリンピックで、女子個人種目で史上初の4連覇を達成。
でも、これまでの3大会とは違ってリオではぶっちぎりの強さを披露することはできませんでした。
対戦相手が伊調を徹底的に研究し、さまざまな対策を講じてきたから無理はないでしょう。

今年1月29日ロシアで開催されたヤリギン国際大会で、モンゴルのオーコン・プレブドルジに0-10と完敗して189連勝で記録がストップしました。
その時の反省として、都内で1人暮らしの部屋の2014年11月65歳で逝去した母・トシさんの遺影の横にヤリギン国際の銀メダルを置いています。
これまでオリンピックなどで獲得したメダルなどはすべて青森・八戸の自宅に置いてありますが、いつもそばに置いてあるその銀メダルはリオのV4を生みだす最大の原動力となったでしょう。
強くなるためには、強いメンタルが要求されます。
生前のトシさんは「試合になったら、死んでも勝て。」と言っていました。

リオの決勝での逆転劇は激しいトレーニングから生まれました。
以前から求道者のスタイルを貫き「私は単独で強くなる」と、女子レスリングの場合、名古屋を拠点にすれば栄和人コーチなどの指導を受けることができて練習相手にも事欠かない環境ですが、あえて一線を引きました。今回の国民栄誉賞を誰に報告したいかといわれ、誰しもトシさんと思ったでしょう。
でも、伊調は「亡くなった人に感謝よりも、生きている人に感謝しなくてはダメだ、というでしょう。警視庁第6機動隊(レスリングチーム)の皆さんに感謝したい。」と話しています。
男子相手の猛烈トレーニングで技術を磨き、同時に鋼のようなメンタルを鍛錬したのでしょう。

国際レスリング連盟・福田富明副会長は、
「どうやったら勝てる、と研究する能力がスバ抜けている。」
と絶賛しつつも、
「肩、首がボロボロの状態らしい。私が病院へ行くと、よく一緒になったから。ロンドンオリンピックの時は、満足に歩けなかった。それで試合当日は、コーチがおんぶして移動していたからね。リオの直前も足首の状態が悪くて入院していた。」
と明かしています。

果たして2020年の東京オリンピックまで現役続行が可能なのかどうか?いろいろ加味すると結構微妙な線もあるかもしれません。

9月14日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」