ぼくが言う楽しむは最大の努力をして楽しむこと DeNAアレックス・ラミレス監督(41歳) スポーツ人間模様

セ・リーグは広島が25年ぶりのリーグ優勝を飾りましたが、ここからがおもしろい。
今夜はクライマックスシリーズ進出、また本塁打王をかけてヤクルトとDeNA が直接対決です。
3.5ゲーム差はこの2連戦ではひっくり返ることはありませんが、ここが両チームの正念場でしょう。

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DeNAアレックス・ラミレス監督 写真提供:産経新聞社

とりわけDeNAのラミレス監督は選手時代のイメージを180度覆すような素晴らしいチームをつくりあげました。
10年連続のBクラスを立て直したターニングポイントは「5月3日だった」と語っています。
それまで9勝20敗で借金が11とふくらみ、スタンドからDeNAファンのお子さんの「今年もダメなの?」の声が耳に届いたことが「とてもショックだった」といいます。
まだゴールデンウイークにもかかわらず、すでにチームには暗いムードが漂い始めました。

横浜スタジアムは外野と正面2カ所の関係者出入り口があり、正面は報道陣と一緒ですが、外野は関係者のみなので都合が悪ければサッと脱出することができる。
そこでラミレス監督の改革はここからスタートしました。
「最下位は、はずかしいことではない。打てないことは、恥ずべきことだろうか。何も罪をおかしたわけではない。堂々と正面から出ていこう。」
と選手に呼びかけたのです。

さらに、
「序盤につまずいたのは、ぼくが選手の取説(取り扱い説明書)を知らなかったから、結果が出なかった。」
と、悪いのは自分であるとはっきり言い、アーチを量産する筒香には、
「今年からDeNAの4番を15年間打ってほしい。」
こうまでいわれては、目の色が変わってくるのも当然です。

一方で担当記者へも
「勝つためにはセンターラインが重要だ。ここがポイント。そして、日本の野球は特に、2番バッターで仕事をできる選手を見極めることが大切だ。」
「クリーンナップは、日本では3、4、5番を指しているけど、メジャーでは4番の1人をいう。」
などなかなかの知将ぶり。

それからフロントへの受けもいい。
日本人は監督を引き受ける際、腹心をゴソッと連れていって組閣しますが、ラミレス監督は
「社長とゼネラルマネジャーにお任せする。パフォーマンスはやりません。」
とあっさり宣言。
「監督は選手より、有名になってはいけない。もっとも、そんなヒマがありませんね。こんなにストレスが溜まるものだとは…。」

就任以来、いつもメモをとっていることも見逃せない。
「いろいろ、気が付いたことを書く。配球など自分にとって、とても大切なことを。財布や携帯電話はなくしても仕方がないとすませても、ノートは奥さんにも見せられない秘密がたくさん書き込んであるからね(笑)」

「楽しもう」が口ぐせですが、この「楽しもう」は日本流では無く
「日本の楽しむは楽をする意味がある。ぼくが言う楽しむは、最大の努力をしてゲームを楽しむということです。」
怒ったことがなく、グチもいわない意外な指導者像が選手をヤル気にさせています。

9月13日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」