教科書検定~文科省が検定することの問題点

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月27日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。日本の教科書検定について持論を述べた。

教科書検定~文科省が検定することの問題点
文科省が教科書の検定結果を公表

文部科学省は昨日、来年(2020年)4月から小学校で使われる教科書の検定結果を公表した。今回の検定では11教科164点の申請があり、すべて合格となっている。新たな学習指導要領に対応し、児童の話し合いや意見発表を重視した主体的、対話的で深い学び、アクティブラーニングが全教科に登場している。

飯田)小学5、6年で英語やプログラミングなど、新機軸も出されておりますけれども、これをご覧になっていかがですか?

高橋)私は海外に住んでいたことがあるのだけれど、他の国では教科書検定は無いのですよ。認定というものはあって、地区の教育委員会がこういう教科書を採用しますと、それぞれの地区でやるからいろいろなものがあって、とてもではないけれど報道できないのです。先進国ではこれが普通です。しかし日本では文部科学省が一律にやるでしょう。だから目立つのですけれどね。私はもっと多様性があって地区で選べて、そこで話し合ってやればいいと思います。教科書の内容について時々外交でプレッシャーを受けることがありますが、これは国がやるからなのです。普通に地方に任せておけば、国家間の問題にはほとんどなりません。

飯田)外交とリンクしてしまうのですね。

高橋)国がやるからリンクするのです。日本だといろいろ教育委員会があるではないですか。そこが有識者を集めてやった方が、より具体的ですよ。私がアメリカにいたときはそうで、教育委員会の人に聞くと「こんな教科書にする」と具体的に説明してくれます。その方が住人には分かりやすいと思います。いまの日本は文科省がやるからまた外交問題になるという、悪循環があります。私はもう少し地元密着でやった方が良いのではないかと思います。

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