トランプ大統領のゴラン高原イスラエル主権承認は“米国内へのパフォーマンス”

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月27日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。ゴラン高原のイスラエル主権を認める文書にトランプ大統領が署名した背景について解説した。

ゴラン高原 イスラエル ネタニヤフ首相 トランプ 主権 署名 承認

ゴラン高原を訪問するイスラエルのネタニヤフ首相(中央)とグラム米上院議員(手前左)ら(ゴラン高原)=2019年3月11日 写真提供:時事通信

トランプ大統領がゴラン高原のイスラエルの主権を認める文書に署名

アメリカのトランプ大統領は25日、イスラエルがシリアから奪ったゴラン高原について、イスラエルの主権を認める文書に正式に署名した。国連安保理ではゴラン高原の併合を無効とする決議を全会一致で採択していることもあり、今回の署名には国際社会から批判の声が上がっている。

飯田)25日、イスラエルのネタニヤフ首相と首脳会談をし、その場でゴラン高原のイスラエル主権を認める文書に署名した。記者団にその様子を写真に撮らせています。

高橋)アメリカの国内事情なのでしょうね。しかし国連の方では併合無効と全会一致で決議しているわけなので、日本としては「認められない」ということです。それははっきりしていると思います。トランプさんは国内の事情を思ってやったのでしょう。ただし、国際社会のなかでは二枚舌だと言われるのは確実ですね。

飯田)これは第三次中東戦争の結果だとイスラエルは言っているのですけれども、一応侵略してはいけないということが国連の建前だから、流石にそれはできない。

高橋)トランプさんが国連でどう説明するのか注目ですよね。国連で決議したものはどうなってしまうのだという話です。ひょっとすると国連でもまたトランプさんが火種を巻き起こすかもしれないということはありますよ。

飯田)トランプさんは間もなく大統領選がある、一方でネタニヤフさんも実は国内で総選挙がそろそろ行われる。

高橋)結局、政治的ですよ。政治的なところで両国の間でだけ見せている。もしかしたら国連でも議論をしないかもしれないですし。要するに決議が有効だということなのですよ。しかし日本としてはイスラエルとアメリカの政治情勢の話に乗れないわけです、他国の話なので。だから国連の決議そのままと言っているだけなのですよ。他の国も多分そうだと思います。

飯田)またトランプさんが無体なことをやっているぞということが報じられていますけれども、現状としては。

高橋)要するに政治的なショーをやったのだけれど、実際にそれに伴う実力を処しない限りは、現状は変わらないですからね。国連決議はそのまま、現状が変わらなければ、これは政治的なショーとして終わるかもしれないですね。

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