統一地方選挙告示 保守分裂と大阪都構想に注目

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月21日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。4月に行われる統一地方選挙について解説した。

大阪府知事・市長ダブル選挙 討論会 吉村洋文氏、小西禎一氏、松井一郎氏、柳本顕氏 提供産経新聞

 

統一地方選挙幕開け、11知事選今日告示

今日21日に11の道府県の知事選、そして3日後の24日の日曜日に6政令市長選、さらに29日には41の道府県議員選と17の政令市議選がそれぞれ告示され、いずれも4月7日が投開票となります。さらに4月21日には市区町村の議員選が予定されるなど、春の統一地方選挙が一ヶ月に渡って行われます。

飯田)今年は亥年選挙とも言われ、夏には参議院議員選挙も行われます。まずは11の知事選。いろんなところで分裂選挙、自民党がふたつに割れるという現象が起こっています。

鈴木)保守分裂というよりは、今は野党も保守が多いですから、自民党分裂という表現の方がいいかと思います。背景には何があるかというと、安倍1強がずっと続いて、自民党政権も安定している。野党が食い込めない。沖縄など政策課題を抱えているところは野党が勝っているところもありますが、全国だいたい自民党が強い。そうすると敵がいなくて緩むと言ってはいけないけど、次は内輪のケンカになってくるわけです。
そういう意味では長く続いた1強の反動のような形で分裂が起きている、という表現でいいと思います。この結果が極端にいえば、どっちが勝っても自民党だからいいいじゃないか?と思いがちですけど、やっぱり自民党同士が激しく選挙をやりあうわけですから遺恨も残こります。取材してみると福岡なんか相当激しくやりあっています。そうなるとわずか2か月後の参議院選挙の時にじゃぁまたひとつになろうとニコニコして出来るでしょうか。選挙の結果次第では組織的にひとつになれるのか?そういうところに影響が出てくる可能性はあります。

飯田)全県で1選挙区の参院選にそのあと行くというのは難しそうです。今お話しに出た福岡ですけど、現職の小川洋知事に対して福岡の有力者・麻生副総理が竹内和久さんという方を支援して、このふたつで保守分裂という形になっています。福岡の知事選はほかに共産党推薦の篠田清さんも立候補を予定しているということです。

保守分裂というのは?

鈴木)ある新聞が福岡の情勢を見て、自民党の造反組が決起したという書き方をしたんです。すると造反組と書かれた人たちが怒りました、造反はどっちだと。これは象徴的なんです。現職の自民党が勝つだろうと、多くの自民党員が現職の方に流れていたところに、麻生さんがいやいやそうじゃないと、新人の方を推し、それが結果的に党本部の推薦を取って逆転してしまった。党本部の推薦としては麻生さんが推している新人なんだけど、実際のそれまでの流れは実は現職だったんだよと。どっちが造反だ?という話になるわけです。これ自体激しいやり取りになっています。

飯田)どっちが主導権を握るみたいな。またこれって前の選挙の遺恨からこうなっているらしいですね。

鈴木)福岡は私、昔いて取材しましたから分かるんですけど、福岡の自民党のお家芸なんです。全県1区の選挙は必ずケンカしているという、麻生さんが今現職だけどOBになった古賀誠さん、山崎拓さん。昔はよく麻生さん、古賀さんが組んで、それに山崎拓さんが抵抗するなんていうケンカも結構あったんです。だけど必ずそのあとの全県1区の選挙に影響して勝てなかったりなんてことも過去にはあったんです。福岡はあとにどう尾を引くかというのがポイントになって来ると思います。

飯田)メールもいただいています。『なんだか大阪、アツいですねぇ、4月7日の現地はすごいんでしょうね』というお便りを頂きました。大阪は知事選の方には元府副知事小西禎一さんが自民党などの推薦を受けて出馬する。

鈴木)維新以外といったほうがいいかもしれません

飯田)維新からは大阪市長の吉村洋文さんが知事に鞍替えして出馬する、ほぼ一騎打ちの様相です。

鈴木)ここはダブル選挙。分かりにくいという声がすごく多いんです。どうしてああなっちゃったのか。これは大阪都構想を巡る維新と根っこは公明党の協力関係があったんだけど住民投票に向けてごちゃごちゃしてきて、話し合いが決裂して、結果的にこういう勝負に大阪維新の会が出たということでしょうか。ただ昨日一昨日だったか、自民党世論調査というのが出回っていて、私もそれを見ましたけど、なかなか接戦になっていると。それからメディアの世論調査だと、確かに都構想や維新の心構えみたいなものは良しとするけれども、今回のは分かりにくいし、果たしてこういう勝負の仕方でよかったのか?という疑問の声も、メディアの世論調査では出ていたりする。
一つのポイントは事実上の都構想の住民投票的な側面を持つと思うんです。一体どちらが首長になるのか。府知事選挙と大阪市議選挙も同時に行われるから、ここで都構想を進める維新がどれだけ取るか。ここで単独過半数を取っちゃえば、今後ガッと進められるけど、取れなかったらまたほかの党の協力を得ながら、という繰り返しになる。ある意味では今回大阪の有権者は都構想に関して一つの決断をする意味合いを持つのではないかと思います。

飯田)4月7日に注目です。

 

飯田浩司のOK! Cozy up!
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