知的障害のある方のアートが素晴らしい理由

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、株式会社ヘラルボニー松田崇弥・松田文登が出演。知的障害を持つ方のアートの素晴らしさについて語った。


黒木)今週のゲストは株式会社ヘラルボニーの松田崇弥さんと松田文登さんです。
知的障害者の方が作られたアート作品を持って来ていただきました。ネクタイや、ペンや、ブックカバー、蝶ネクタイと、実用的な製品になっています。カラフルですね、印象が。

崇弥)知的障害のある方の描くアート作品について、よく語られるのが、色彩感覚が豊かだというところです。カラフルなものをテキスタイル化した製品が多いです。

黒木)傘もあるし、Tシャツは刺繍ですね。「才能は人に見て貰って始めて才能になる」と。良い言葉だなと思いました。施設で素晴らしい物を描いていても、その才能を見て貰いたいと素直に思われたのですよね。

崇弥)そうですね。前職は代理店で働いていました。2年目くらいのときに母親に連れられて岩手県にある「るんびにい美術館」という知的障害のある方の作品が展示される美術館に行ったのですが、そのとき、「これだ」と思いました。これをもっと世の中に知らしめて行きたいと思いました。

黒木)そのときに展示してあったのは、どのようなものだったのですか?

崇弥)当時展示されていたもので印象に残っているのは、八重樫季良さんという方が描いた作品です。八重樫さんはお父さんが大工さんだったので、家に大量に図面が転がっていたそうです。そのような環境から、図面に色を塗る感覚で作品を作っている方で、この作品は「家」というタイトルの絵です。真四角とか丸とか、図面の平面図のように色を塗られています。四角は窓で、この丸い部分は、本人曰くトイレだとのことです。

黒木)だからワンフロアに1個丸があるのですね。

崇弥)すごく不思議な世界がアート作品のなかに広がっていて、それを見たときに、これはちょっと想像できない表現だなと思いました。知的障害があるからこそ生み出される世界があるなと直感的に感じて、それを広めて行きたいと思いました。

黒木)きっと私たちの見えていない世界が存在していて、それを表現していらっしゃるのでしょうね。すべての方が描けるというわけではないでしょうから、何かに秀でたものがあるということですね。全国の施設を回っていらっしゃるのですか?

崇弥)そうですね。日本全国いろいろな福祉施設を回っています。そこで素敵なアーティストさんがいらっしゃったら、直接契約を結ばせていただいています。そして営業代理店的に入らせてもらって、企業さんに提案しています。

黒木)少しずつ環は広がっているのですか?

崇弥)建設現場の周りに仮囲いという囲いがあります。その囲いに障害のある方のアート作品を忍ばせることによって、社会貢献機能を付与するということを提案させていただいています。それは今度、渋谷区で実装することが決まりました。ちょっとずつですけれど、広がりつつあるのかなと思います。


松田崇弥&松田文登 株式会社ヘラルボニー / ブランド「MUKU」代表

■ともに1991年5月8日生まれ、岩手県出身。27歳。
■松田文登(兄)、東北学院大学共生社会経済学科卒業。MUKUでは、新規営業開拓・契約等を担当。
■松田崇弥(弟)、東北芸術工科大学 企画構想学科卒業。大学卒業後は、小山薫堂が社長を務める企画会社オレンジ・アンド・パートナーズに入社。退社後、「株式会社ヘラルボニー」を設立。MUKUの企画・プロデュース全般を担当。
■知的障害を持つアーティストたちの作品を製品化し、社会に提案するプロジェクト「MUKU」を立ち上げ、美術館やアートイベントなど数多くの企画に参加。知的障害を持つ方たちの創作活動の魅力、パワーを社会に発信している。

ENEOSプレゼンツ あさナビ
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49

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