新行市佳のパラスポヒーロー列伝

小学生、シニア、日本代表が同じ舞台で真剣勝負「ボッチャ東京カップ2019」を新行市佳が現地取材!

ニッポン放送アナウンサーの新行市佳が、注目選手や大会の取材などを通して、パラスポーツの魅力をあなたと一緒に発見するための連載企画「パラスポヒーロー列伝」。今回は、障害の有無を超えて注目が集まっているスポーツ「ボッチャ」を取り上げます。

「パラスポーツは障害のある人が行うスポーツ」という考え方が変わってきています。
元々は傷痍軍人のリハビリテーションとしての役割を担っていたパラスポーツですが、近年は、「障害のあるなしに関わらず一緒にスポーツを楽しもう!」というイベントや大会も増えてきました。
先日3月9日武蔵野総合体育館で開催された「ボッチャ東京カップ2019」もその一つです。
一般の部大会上位4チーム、小学生大会優勝チーム、大学選手権優勝校、ボッチャ甲子園優勝校、65歳以上のシニア大会優勝チームなどの予選を勝ち抜いた精鋭チーム、そして日本代表「火ノ玉JAPAN」Aチーム、Bチームが激突しました。

ボールの距離を測る審判

ボッチャは、重度の脳性まひ者や同程度の重度障害が四肢にある選手が行う競技で、赤チームと青チーム分かれて、ジャックボール(目標球)にそれぞれ6球ずつボールを投げ、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。カーリングを陸上でする感じに近いかもしれません。
決勝は「火の玉JAPAN」AチームとNECボッチャ部の闘い。
NECボッチャ部は、準決勝でなんと「火の玉JAPAN」Bチームを破っての決勝進出。

NECボッチャ部

部員28名、月に2回ほど会社の会議室などを利用して練習しているNECボッチャ部。
「会社をあげてパラスポーツ推進していくために、ボッチャの部活を作って自分たちもやってみよう!」という経緯で2年前に創部しました。
「2回も日本代表と試合ができるなんて光栄です!」と意気込んで臨んだ決勝戦は波乱の展開に。

決勝戦 日本代表・火ノ玉ジャパンA 対 NEC

第1エンドNECボッチャ部が1点を先制しリードするものの、第2エンドで「火ノ玉JAPAN」が2点を取り返します。第3エンド、NECが2点を追加して3-2で逆転。
そして第4エンドで「火の玉」が1点を取り、3-3の同点。延長に突入!
最後は「火の玉JAPAN」Aチームキャプテン・河本圭亮(かわもと・けいすけ)選手が決めて、優勝に輝きました。

河本圭亮 選手(左)

「火の玉JAPAN」Aチームでリオ大会では代表キャプテンを務めた杉村英孝(すぎむら・ひでたか)選手は、「NECボッチャ部は技術が高いですよね。確実にボールを寄せてきますし、もちろん健常者ですからパワーもあります。でも、その中でもこうやって僕らが勝てるというのが面白いところで。ハンデあるなしに関わらず同じ土俵で勝負できるというのがボッチャであって、それを象徴する試合でしたね。」と振り返りました。

今年で3回目の開催となった「ボッチャ東京カップ」ですが、年々レベルが高くなっていると感じるそうです。
「企業だけの大会ですとか、小学校などでボッチャの認知度は広まってきていて、そういったところで知ってもらうだけでなく、実際に体験して頂いて、一般の方にも力をつけてもらって。試合の中で、また僕らも参考になるような戦術やプレーを沢山見つけられるので、すごく意義があると大会だと思います。」

杉村英孝 選手

互いに競い合いながらボッチャの輪を広げた先に見据えるのは・・・・
満員の競技場で大歓声に包まれながら試合をすること。

【新行市佳のパラスポヒーロー列伝 第13回】

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