ときに人は悩み、苦しむもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第30回

瀬戸内寂聴

人間は五十になったら老いて、六十になったらくたびれて、七十になったら死ぬと決めてしまわないで、もしかしたら百二十まで生きるかもしれない、百五十まで生きるかもしれない、そう思って生きてみませんか。もしひょっとして明日死んでも悔いはないはずです。自分は百二十まで生きようと思っていたのに不思議だなあ、と思いながら死んでいくのも、いいのではないでしょうか。

瀬戸内寂聴

瀬戸内寂聴プロフィール

撮影:斉藤ユーリ


出典:『生きる言葉 あなたへ』光文社文庫