森永卓郎が解説 ゴーン被告の“保釈”に隠されたカネの力

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「垣花正あなたとハッピー!」(3月6日放送)で経済アナリストの森永卓郎が、会社法違反などの罪で起訴された日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告の保釈について解説した。

森永卓郎が解説 ゴーン被告の“保釈”に隠されたカネの力

帽子とマスクで変装した日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告と思われる人物が保釈へ 提供産経新聞

そもそも、ニュースなどでよく耳にする「保釈金」とは、いったい、どういうものなのか。

森永「保釈金とは、逮捕・拘留された人の身柄拘束を解く代わりに、預かるお金のことです。保釈中、逃げれば、この保釈金は没収ということになります。保釈金は、その人の資産状況によって変わってきます」

森永は、ゴーン被告の保釈について、他のケースと比べて、すこしバランスが悪いのでは、と指摘する。

森永「たとえば、森友学園の籠池前理事長は、およそ10か月。で、ゴーン氏は3か月。三分の一の期間で、バランス的にどうなのかな、と思います。というのも、(籠池前理事長と、ゴーン被告)2人のどっちが凄いことをやったかということなんです」

森友学園の籠池前理事長と、カルロス・ゴーン被告のケースを比べて、森永が解説した。

森永「ゴーン被告は、表で報酬としてもらうはずだったお金を、日産から90億円以上、裏でもらうように契約していた。これは日産の決算を大きく揺るがす。巨額な粉飾決算といってもいいと思います。さらに、ゴーン被告は、投機で大損した分を、日産に付け替えたんです。これは例えるなら、競馬で負けた会社員が、その負けた額を会社に払わせることと同じです。それに比べたら、籠池前理事長なんてセコイですよ」

さらに、ゴーン代理人の弘中惇一郎弁護士についても解説した。

森永「ゴーン被告をたった3ヶ月で保釈にもっていった弘中弁護士、この人は有能なんですよ。保釈する条件として、(ゴーン被告に)監視カメラをつけるとかね。これをすることで、裁判所側は、うんと言わざるを得ないんですよ」

優秀な弁護士をつけて、保釈にもっていったゴーン被告について、森永はこう話して、話題を締めくくった。

森永「今回の一件で、やっぱり金をもってる人が勝つのかなぁと思ってしまうんですよ。正義で動いているんじゃないんだ、ってね」

 

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