米朝首脳会談決裂の原因は韓国のミスリード

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ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」(3月5日放送)にジャーナリストの有本香が出演。今回の米朝首脳会談が決裂した理由について解説した。

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23日、ハノイでの第2回米朝首脳会談のため平壌駅を出発する際、朝鮮人民軍名誉儀仗(ぎじょう)隊を閲兵する金正恩朝鮮労働党委員長(中央)=2019年2月24日 写真提供:時事通信

金正恩氏を乗せた特別列車~北京に寄らず北朝鮮に到着

2回目の米朝首脳会談を終え、ベトナムを出発した北朝鮮の金正恩委員長は、注目された中国の習近平国家主席との会談は行わず、帰国した。

飯田)成果を上げられずに終了し、北朝鮮内部で対応策について議論が必要なので帰国したのだと韓国の聯合ニュースは指摘しているようです。

有本)どのように取り繕うかということですよね。

飯田)取り繕うか。

今回の米朝首脳会談の決裂の原因は仲介した韓国のミスリード

有本)それと、中国はきょうから全人代も始まるので、忙しいでしょうし。金正恩委員長がベトナムに向かう行きの列車が中国国内を縦断したときも、中国ではダイヤの乱れが相当あったのではないかと言っている方もいらっしゃいます。
この本論ですが、巷でも言われていますが、金正恩委員長がトランプ大統領を甘く見過ぎたのではないかということです。間違って足下を見てしまったこの誤解がどこから来るのかと言えば、その仲介者として役割を果たそうと張り切っていた文在寅大統領です。文在寅大統領が役割を果たせなかったのだと思います。

飯田)韓国、文在寅さんから言われていたことと違うじゃないか、と。

有本)金正恩委員長自身も去年6月にトランプさんと会っているし、今回の会談の前にも北朝鮮側とホワイトハウスでいろいろな詰めはしています。とは言っても、間に入って自分が頑張ると言っていた方が間違ったミスリードをしたのだと思います。韓国側のミスリードは、事前に米朝首脳会談が行われる直前まで韓国の康京和外相や、文喜相国会議長といったお歴々が、自分たちなりのチャンネルで、アメリカ側に何とか北朝鮮の制裁を解除して欲しいという働きかけをしていた。「なぜ韓国がそんなことをするのですか」ということですよ。

飯田)国連で制裁しているのですからね。

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ロイター」「プラス」 米朝首脳会談 ドナルド・トランプ米大統領、金正恩朝鮮労働党委員長、米朝首脳会談、拡大会合、第2回米朝首脳会談、アメリカ、北朝鮮=2019(平成31)年2月28日、ベトナム・ハノイ(ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

アメリカは情報を暴露する韓国を信用していない

有本)そういう方向にリードしようとしていた。韓国が前のめりだったわけです。それで、日本のメディアも事前にミスリードをしていた。トランプさんは成果欲しさに前のめりに妥協すると言っていたではないですか。あれは韓国側の願望を日本のメディアが伝えてしまっていたのだということです。実態としては、まったく違っていたと思います。少なくともボルトンさんが現れた時点で、「それは違うだろうな」という話です。
ボルトンさんは米朝首脳会談の前に、釜山で韓国と日本と三者で協議をする予定になっていたのですが、これを取り止めています。表向きの理由はベネズエラ情勢が厳しいからというものでしたが、実際はそうではないという情報が聞こえて来ました。
2017年の北朝鮮への制裁対応が始まったとき、或いはその前に文在寅大統領が5月に就任して以来、何度も韓国を通じて重要な情報が暴露されてしまっているわけです。これは北朝鮮に対してだけではなく、国際社会に対して。言ってはならないことをたくさん言ってしまっています。こういうことが重なっているから、少なくともアメリカサイド、特にボルトンさんたちは、韓国を信用できないのです。会談の直前に会ってしまうと、全部北朝鮮に漏れてしまうのではないかということを警戒して会わなかったという情報があります。

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