しゃベルシネマ

あなたにとっての『家族のレシピ』は、なんですか?

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第578回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、3月9日から公開となる『家族のレシピ』を掘り起こします。


“食”は世界をつなぐ~両親が残した“味”をたどる家族の物語


群馬県高崎市でラーメン店を営む真人は、急死した父の遺品から1冊の古いノートを見つける。それは真人が10歳のときに亡くなったシンガポール人の母が書いたもので、なかには料理のレシピや写真など、様々な思い出が詰まっていた。

幼い頃、シンガポールに住んでいた真人は、当時自分を可愛がってくれたシンガポールの家族のことを思い出す。そして、その忘れかけていた過去の1ピース1ピースを埋めるために、シンガポールへと旅立つ。

以前から交流があったシンガポール在住の日本人フードブロガー・美樹の協力を得て、肉骨茶(バクテー)のお店を営む叔父と再会した真人は、初めて知る“家族の歴史”と向き合うことになる…。


2016年に日本とシンガポールの外交関係樹立50周年を記念してスタートした、両国とフランスの合作映画『家族のレシピ』が、いよいよ日本でも公開。

日本のラーメンと、シンガポールのバクテー。いつの時代も庶民の心と体を満たして来たソウルフードをモチーフに、幼い頃に亡くなった母親の故郷で自身のルーツを探り、2ヵ国3世代の家族のドラマをたどる珠玉の映画が誕生しました。


主人公の真人を演じるのは、俳優としてだけでなく映像作家としても才能を発揮する斎藤工。メガホンを取ったエリック・クー監督の大ファンだと言う彼ですが、オーディションを経て見事、主役の座を射止めました。映画を通した国際交流にも積極的な斎藤工が、日本とシンガポールの食文化の架け橋となる役どころを繊細に演じています。

一方、フードブロガーの美樹を演じるのは、アジア全域で不動の人気を誇る松田聖子。海外でも逞しく生きる日本人女性を生き生きと体現する姿は必見! その美しさと若々しさに、釘付けになってしまう人も多いことでしょう。

共演には、日本からは伊原剛志、別所哲也、シンガポールからはマーク・リー、ジネット・アウ、ビートリス・チャン。両国を代表する実力派俳優が集結し、
心温まる家族のストーリーを紡いでいます。


各シーンを彩る日本とシンガポールの“食”も、大きなみどころ。スクリーンから美味しそうな香りが漂って来そうなラーメン、バクテー、チキンライスにチリクラブ…。料理には言語を超えて観る人の心を動かすものがあることに、改めて気づかされます。

時空を超えて、家族をつなぐ「美味しい」という一言。あなたの“家族のレシピ”は、何ですか?


家族のレシピ
2019年3月9日からシネマート新宿ほか全国ロードショー
監督:エリック・クー
出演:斎藤工、マーク・リー、ジネット・アウ、伊原剛志、別所哲也、ビートリス・チャン、松田聖子
©Zhao Wei Films/Wild Orange Artists
公式サイト https://www.ramenteh.com/


八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com

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