竹中直人が語る、バーナード・ローズ監督の特殊な撮影の仕方

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、俳優の竹中直人が出演。公開中の映画『サムライマラソン』でのバーナード・ローズ監督の特殊な撮影の仕方について語った。

竹中直人が語る、バーナード・ローズ監督の特殊な撮影の仕方
黒木)今週のゲストは俳優の竹中直人さんです。現在公開中の映画『サムライマラソン』に出演されている竹中さんですが、監督が「台本通りやらなくていい」とおっしゃったということですけれど、台詞は言わなくてはなりませんよね?

竹中)ある程度の流れがあるから、その流れを自分のなかで意識しなくてはならないのでしょうが、監督がイギリス人のバーナード・ローズさんなので日本語がわからないということもあるし、僕のイメージとしては、監督は役者のエネルギーを観たかっただけではないかなと思います。あとは最終的に編集で…という強い意識があったのではないでしょうか。全員かつら合わせもやったのですが、「竹中くんはそのままでいい」と言われました。だから、そのままなのですよ。監督の直感的なものと言うか、自分でパッとイメージしたもの、それに近い映像であれば、また役者の動きがそれに近い動きであれば、そのイメージだけで現場の空気を捉えて行ったのではないでしょうか。

黒木)そのバーナード監督は、この物語のどこに惚れてこれを撮りたいという熱を持たれたのでしょう?

竹中)侍の世界が好きだったのではないですか? 黒澤明監督の大ファンですし、それに対するいろいろな思いがあったのだと思いますよ。僕は直接監督と飲んで話すことがなかったから、そこまで深く追求していないし、わからないですけれどね。

黒木)役者の熱量を見たかったということですが、とても大事なことですよね。1回出て来たから2回目も出て来るわけではないですよね。だからテストがなかったというのもすごいなと思いますし。

竹中)僕は、収まりの良い芝居をしなければいけないと思ったりするときもあるのですよ。あまりこうしてもいけないよなと思って、静かに芝居しちゃうと、「違う違う」「もっと違うものをやって欲しい」と言う監督ですから、「ええ」という感じで。「もっとテンション上げてくれ」ということもあったので、「わかりました」と。僕が無茶苦茶になればなるほど喜ぶのですよ。カット割りとかそんなに無くて、長回しが多かったですね。延々回して、何度も同じ芝居をちょっとアングルを変えて回す。それで最終的には編集するということだったと思います。

黒木)では、すべてが本番という。

竹中)そうです、すべてが本番ですね。

黒木)でも何度も撮られる。何度も走ったのでしょう?

竹中)皆何度も走りましたね。走ったと言ったって、カメラのスピードが全力で走っている人間をなかなか捉えることなんてできない。いまは技術がすごいので捉えることができたとしても、山道ですから。でこぼこした道を走らなきゃいけないから、そんなにしんどいという気持ちは無かったです。季節も丁度良い、秋でしたし。気候もとても良かったです。山形は食べ物が美味しいですから。

竹中直人が語る、バーナード・ローズ監督の特殊な撮影の仕方
竹中直人/俳優

■1956年・神奈川県横浜市出身。
■多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科在学中に、映像演出研究会に所属。
8ミリ映画の制作に没頭し、監督から出演まで広く活躍。
■1978年、大学在学中ながら劇団 「青年座」 に入団。
演劇活動を続けながら、1977年、『ぎんざNOW!』の「素人コメディアン道場」で
第18代チャンピオンに輝くと数々のバラエティ番組に出演。
NHK大河ドラマ「秀吉」では主演を務め、高視聴率を記録した。
■コメディアン・俳優として活躍する一方、1991年には「無能の人」で映画監督デビュー。
映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍され、あふれる才能を発揮されている。
■2019年2月22日(金)には出演作『サムライマラソン』が公開予定。

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