しゃベルシネマ

第91回アカデミー賞のダークホース 結果に関係なく良作です!!

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第574回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、3月1日から公開の『グリーンブック』を掘り起こします。


天才黒人ピアニスト×無教養白人ドライバー、実話に基づくヒューマンドラマ


明日、2月25日は第91回アカデミー賞授賞式。魅力的なタイトルがノミネートされ混戦が予想されるなか、作品賞、主演男優賞(ヴィゴ・モーテンセン)、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚本賞、編集賞と5部門にノミネートされているのが『グリーンブック』。私、個人的には本年度アカデミー賞のダークホースと捉えている本作が、間もなく日本での公開を迎えます。


1962年、アメリカ。ニューヨークのナイトクラブで用心棒として働くイタリア系のトニー・リップは粗野で無教養、おまけに口が達者な男だが、家族や周囲から愛されていた。クラブが改装のため閉鎖となり、しばらく無職となってしまったトニーは、南部でのコンサートツアーを計画しているピアニストから用心棒兼運転手の依頼を受ける。

雇い主は、“神の域の技巧”を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリー。出自も性格もまったく異なる2人は、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、人種差別が色濃く残る南部ツアーへと出かける…。


天才黒人ピアニストと、粗野で無教養のイタリア系ドライバー。対照的な2人の旅路と友情を実話を元に描いた本作。手がけたのは、『愛しのローズマリー』『メリーに首ったけ』など、数々のコメディ映画で知られるファレリー兄弟の兄、ピーター・ファレリー監督。人種差別という重いテーマにユーモアを交えてストーリー展開していく様は、ピーター・ファレリー監督の本領発揮といったところ。実に痛快です。

旅の相棒となるトニー役のヴィゴ・モーテンセン、ドクター・シャーリー役のマハーシャラ・アリのコンビネーションも素晴らしく、様々なトラブルを乗り越えながら、お互いを理解し、打ち解けあって行く様子に胸が熱くなることでしょう。

全編に流れる60年代のジャズやロックンロールも耳に心地よく、音楽映画としてもロード・ムービーとしても、そしてバディ・ムービーとしても楽しめる1作。そしてこの映画を観たら、間違いなくフライドチキンが食べたくなる! ハズ。


グリーンブック
2019年3月1日から全国ロードショー
監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・バレロンガ&ブライアン・カーリー&ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ
© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
公式サイト https://gaga.ne.jp/greenbook/


八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com

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