第一党が決断すれば野党再編は進む 国民民主党・玉木雄一郎

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ニッポン放送「鈴木哲夫のOK! Cozy up!」(2月21日放送)に国民民主党代表の玉木雄一郎が出演。参議院選挙に向けた野党の動きについて解説した。

安倍 統一地方選挙 参議院選挙 衆議院選挙 衆参同日 野党6党 1人区 1本化 維新の会 橋下徹

政治 自民党大会で総裁演説を行う安倍晋三首相=2019年02月10日午前、東京都港区 写真提供:産経新聞社

野党6党派参院選1人区の1本化で調整を確認

夏の参議院選挙に向けて昨日、立憲民主党、国民民主党、共産党、自由党、社民党、衆議院の会派「社会保障を立て直す国民会議」の幹事長、書記局長が会談し、全国に32ある1人区で候補者を1本化するための調整を確認した。

鈴木)野党の統一というか連携というか、1つになれるかどうかというところが、やはり安倍政権に対抗する最大のポイントですよね。野党の再編について、たくさんの質問が来ているので聞きたいと思います。その前にご紹介すると、小沢さんの自由党と一緒に会派を組んでこれから合流という話になるのかもしれませんが、そのプロセスで、2人で有楽町で演説されたでしょう。その後、玉木さんを捕まえて、決断しましたねと言ったら、「前に進むしかないのです」と一言おっしゃった。これはある意味では、1本になるためには何でもやるという意思表示でもあるけれど、一方で「前に進むしかない」というのは、苦労の裏返しでもあると私は受け取りました。

国民民主党と維新の合流は難しい

鈴木)そういう前提で、いま前向きにやっている玉木さんへ、“たけいちゃん”さんからの質問です。「玉木さんへ、本当にどんな質問でもいいのかな。野党再編で維新と合流するのですか?」と来ましたよ、いきなり。

玉木)維新はいま、政府の予算案に賛成したり内閣不信任案に反対したりしています。我々はあくまで自民党に代わるもう1つの選択肢を作りたいと思っているので、そこが明確にならないと難しいですね。やはり政権におもねるもう1つの塊を作るのではなく、国民が自民党を中心とした政権がだめなら、もう1つ選びたいというものを作るのが、二大政党制的な大切な政治の動きだと私は思っています。その上でいわゆる“ゆ党”のようなポジションを取るのであれば、それはなかなか難しい。個人的には非常に優秀な方もいらっしゃいますから、1人1人とよく話をして行きたいなと思いますが、いまのままでは難しいと思いますね。

鈴木)なるほど。同じような質問が、“えりこ”さんから。「一部の報道で噂されている野党再編、国民民主党と維新の水面下の合流。可能性はどれくらいなのでしょうか」ということで、いまのお答えですか?

玉木)この前、橋下徹さんの番組に出て話をしたから、そういうことが広がっているのかと思います。橋下さんといろいろな話はしていますけれども、橋下さんも言っているように、いまの国政維新は橋下さん自身も若干見切りをつけておられるような感じでした。本当に自民党に代わるもう1つの選択肢を作るという、その方向に合致する勢力とは一緒にやりたいと思いますし、そうでなければ、そこは自ずとズレて行くと思います。

野党再編~立憲民主党をどう口説くのか

鈴木)なるほどね。これは神奈川県の“イシダ”さんから、「野党の足並みがそろわない。相変わらず数合わせで、アドバルーンを上げても実現不可能なものばかり。与党の批判をするとブーメラン。やはり野党は1つにならないと、どの選挙も厳しいと思います」といただきました。

玉木)その通りです。苦しいなかではありますが、できるだけまとめて行こうと思って各党、各会派に私が働きかけながらやって来ています。今回、自由党さんは応えてくれたので統一会派となっていますが、これも第一歩です。とにかく政党会派、個人に働きかけをしながら、できるだけ大きくまとまって行くということを訴え続けるしかないですね。

鈴木)小沢さんも立憲民主が先頭に立って引っ張ればいいと思っているけれど、それがなかなかできない。であれば反対側と言うと変だけれども、まずは国民民主党と一緒になって大きな塊をこちらに作る。そして次は立憲党、というシナリオを描いていると取材で聞いているのですが、そういうプロセスを辿って行くとなると、立憲をどう口説くなり説得するか。これは大変な作業だと思いますが、見通しはどうですか?

安倍 統一地方選挙 参議院選挙 衆議院選挙 衆参同日 野党6党 1人区 1本化 維新の会 橋下徹
衆議院選こそ野党がまとまらなくてはならない

玉木)野党第一党が決断すれば一気に、野党は大きなまとまりになると思います。立憲民主党は一昨年の衆議院選挙で様々な経緯があったので、誕生のある種のストーリーは大事にしたいということで、独立路線を続けておられますが、枝野さんもおっしゃっているように、参議院選挙の1人区をまとめなくてはいけない。昨日も動き始めましたけれども、心配しているのは衆議院選挙です。衆議院選挙は、ご存知のように全部1人区です。だからここはまとめないとボロ負けします。逆にまとまると勝てるのです。

鈴木)これでも意外と、考え方によっては衆議院選挙の方がやらざるを得ない状況になるのではないですか?

玉木)だから衆参同日選挙はちらほら言われ始めているので、それに向けて枝野さんも衆議院の話をされていました。ご本人もおっしゃっていますが、統一地方選挙が終わって5月に入ると、もう残り何ヵ月ということになりますから、そのころには流石に何か動きが出て来ないと、解散総選挙をうたれると思います。

鈴木)それを十分意識して、いま備えていると。

玉木)いまのまま野党がバラバラなら、それはもう解散総選挙をしたら与党側は楽勝ですよ。逆に野党がまとまると、なかなか手ごわい状況だと思いますし、既に一昨年の衆議院選挙のときも結果として野党がバラバラになりましたけれど、まとまっていたら結果は分からなかったですよ。小選挙区は怖いのです。

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