森永卓郎が提言~高齢者難民にならないための“5つの節約”

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「垣花正 あなたとハッピー!」(2月20日放送)に経済アナリストの森永卓郎が出演。超高齢社会に備え、高齢者難民にならないための5つの節約について解説した。


貯金寿命~人生100歳時代で貯金はある日なくなる!

週刊現代が「貯金寿命」というものを発表しました。貯金をずっと食いつぶして行って、ある日なくなる時代が始まるということです。昨年の10月に厚生労働省が社会保障審議会の年金部会に驚く数字を出しました。生命表という、どれだけの確立で人間は死んでいくかという統計があるのですが、その将来版、「将来、人間は何歳まで生きるか」という予測を出しました。実はその将来生命表によると、30歳代の世代では、なんと、100歳まで生き残る確率は男性が6%、女性は20%なのです。統計学の世界では5%以上で起こる確率には備えないといけないとされています。女性の20%と言うのは5人に1人です。


定年後40年生きるという困難な時代に

これはある見方をすれば、「100歳まで生き残るリスク」なのです。現在、定年は60歳ですから、40年間も老後があるということです。そうなると、少々貯蓄したところで食いつぶしてしまって、40年ももたないわけです。現役時代と同じだけ老後を考えなくてはいけない。ということはそれをすべて貯蓄で、あるいは退職金で賄うことは不可能です。現役時代と同じようにお金を使っていては「あっ」と言う間に貯蓄を食いつぶしてしまいます。


現在夫婦で22万円の年金は13万円に減額される

いま、サラリーマンの場合、厚生労働省が示している厚生年金のモデル年金は夫婦で22万円です。これが今後、どんどん落ちて行きます。すでにマクロ経済スライドが発動されていて、ジワジワと減り始めています。これは年金額の伸びを抑制して、将来の給付水準を維持するというものですが、最終的にいまの4割カットになります。そうすると、どうなるか。夫婦で厚生年金の人でも月22万円が夫婦2人で13万円になってしまうのです。22万円というのも、平均月収42.8万円の人が40年間勤めた場合に22万円。そのモデルケースで最終的には13万円になるということです。


高齢者難民にならないためには

これでは全然足りない、これを穴埋めする方法は貯金の取り崩しもあるし、少し働くということもあります。しかし、私がオススメするのは「まず、この13万円で生きて行ける生活スタイルを確立する」ということです。それは何と言っても節約です。


(1)食費を節約

そこで夫婦2人が13万円で生活して行くにはどうしたらよいか。まずは最大の支出項目である食費、これはやる気になればいくらでも減らせます。

■スーパーでは献立を考えずに激安品のみを買って帰る

スーパーに行く前に献立を考えてはいけません。スーパーに行ってからも考えない。スーパーをまず1周します。そのときに激安のものだけをとり、何を作るかは考えずに買って帰る。買って来た食材を食卓に並べて腕組みをしていると、だんだん食材が因数分解されて行きます。すべて使い切る形でレシピが浮かび上がるようになれば免許皆伝です。意外とできるものです。もし、思いつかなかったら、焼くなり蒸すなり、煮るなりすれば、何でも食べられるものです。7時とか8時にスーパーへ行くと半額セールをしていますので、そこを狙うとさらに安いものが手に入ります。

■まとめ買いをする

半額セールの時間に行けないと言う人は、まとめ買いをしてそれを少しずつ使って行くという方法もあります。ポイント5倍の日などにまとめて買うといいでしょう。


(2)生活飲料を節約

飲料はいちばん無駄になりやすい。会社へ行くときに珈琲専門店に行って、コーヒーを飲むと1杯400円取られたりします。自動販売機でコーヒーの小さいペットボトルを買っても150円くらいします。でも、安い店で買えば75円~80円で購入できるのです。もっと言えば、水筒を持って行けば、ほとんどの会社にはコーヒーサーバーがあります。そこで、空の水筒に入れればタダです。これは人の会社にお邪魔したときにもできることです(笑)。ティーバッグは激安の日だと25パックを100円で買えます。1つ4円、それをペットボトルに入れて水を注げばお茶になるのです。


(3)自宅

家は家賃にしろ、住宅ローンにしろ、食費と並んで最大の支出項目です。あえて言うと、東京都心部や横浜など、おしゃれなところは高い。マンションを買っても、7,000万円~8,000万円します。それを買えば、賃貸にしても当然、家賃、あるいはローンが生活を圧迫します。
かと言って、田舎に住むと物価が高い。私のオススメは東京から30キロ~50キロ圏です。都会と田舎の中間である“トカイナカ”です。駅からバスで行くところなどは、マンションや戸建てが数百万円で買えます。老後は通勤の必要がないのですから、バスで問題ないです。そして、たいてい国道沿いに安い大型店がたくさんあります。


(4)光熱費

通常、皆さん、光熱費は月に2万円くらいかかっていると思います。私は梱包に使うプチプチを窓に貼っています。私の事務所でやっていますが、プチプチは断熱効果が高いので、暖房を使うことがありません。唯一の難点は窓の外が見えなくなることですが。
電球はすべてLEDに変える。いままでLED電球は500円くらいしていたのですが、先週秋葉原へ行ったら、いちばん安いものは200円でした。普通の電球とあまり変わらない値段で、何万時間と使えますし、消費電力も4分の1、5分の1になります。


(5)節約を楽しむこと

節約の最大の秘訣は楽しむことです。「お金をいかに使わないか」という遊びにしてしまえばいいわけです。「これだけ安く済んだ」ということの喜びを楽しんで、豊かな節約生活を送ることです。

垣花正 あなたとハッピー!
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 8:00-11:30

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