小4女児死亡~児童相談所にある重大な問題

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月7日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。児童虐待根絶に必要なことは何かについて解説した。

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【千葉女児死亡】千葉の小4女児死亡事件で、「父の書かせた虚偽の紙書を児相が確認せず、女児を帰宅させた」という報道に関し会見する柏児童相談所の二瓶一嗣所長(右)=2019年2月5日午後、千葉県庁 写真提供:産経新聞社

安倍総理が児童虐待の根絶に総力を挙げる考えを表明

千葉県野田市で小学4年生の女の子が死亡し、両親が傷害の容疑で逮捕された事件を受け、安倍総理大臣は昨日の参議院予算委員会で児童虐待の根絶に総力を挙げる考えを示した。

安倍総理)自治体の取り組みに対する警察の全面的バックアップなど、関係省庁が連携してやれることはすべてやるという決意で臨んでいく考えであります。何よりも子供の命を守ることを最優先に、あらゆる手段を尽くして、児童虐待の根絶に向けて総力を挙げて参りたいと思います。

飯田)政府は昨日午後、関係省庁幹部による緊急会議を開きまして、この会議の席上、杉田官房副長官は、警察自治体も含め関係機関が連携して児童虐待の未然防止に全力を挙げるよう指示をした。今週中に関係閣僚会議も開く予定だということです。こういう事件が出てくるたびに会議が開かれるような感じがありますが。

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記者会見する鈴木有野田市長(右から4人目)、佐藤裕野田市教育長(同3人目)ら=2019年1月31日 野田市役所 写真提供:産経新聞社

議員連盟が勉強会~児童虐待根絶に必要なことは何か

鈴木)そうですね。実は去年12月、週刊誌で児童虐待の問題を記事にしたのですよ。私がというよりは、前の厚生労働大臣である自民党の塩崎恭久さんが、大臣時代にこの虐待のことを一生懸命やっていました。ところが、ここでも問題があるのだけれど、大臣を終えたら急に役所からの抵抗があって、なかなか前に進まなかった。そこで国会議員の議員連盟を作って、虐待をなくすために法改正でも何でもやらなくてはということで、この通常国会で勝負をかけるということです。そして、いろいろな議員立法を含めて対応しているという話を書いたのですね。
そんなときに、野田市の事件が起きたわけです。根絶に総力を挙げるとか、警察を含めた関係の役所の連携を取るとか、そういう方向を総理大臣が出した。この意味は非常に大きいのです。総理がそう言っているのだからということで、これから進んで行く1つの理由にはなります。しかし、どうもあの答弁を聞いていて思うのは、総理を含め政府は、何が問題なのかきっとまだ分かっていないのだろうなということです。「可哀想だ、可哀想だ」と皆思うし、「なぜこれを防げなかったのか」とも思うけれど、それを防ぐために具体的に何が必要かという議論はほとんどしていない。塩崎さんたち議連のメンバーが言って来たのは、例えば児童相談所の数がそもそも少ないということ。政令市にはあっても中核都市にはないのです。中核都市にも何年後かには全部置けという指導をしているのだけれど、50いくつある中核都市のなかで、まだたった2つしか設置していないのですよ。

飯田)まだ2つ。

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中核都市にある児童相談所は2つだけ~専門家と弁護士が必要

鈴木)自治体はそれぞれ、人がなかなかいないとか、予算が無いとか理由をつける。びしっと法律で決めれば良いのですけれど、法律を決めずに“指導”なんてやっているから数が少ない。それから今回もそうなのだけれど、この問題の専門家が相談に応じないとダメなわけです。これまでも一応相談員という人はいるのだけれども、普通の行政マンが資格を取ってやっているケースがほとんどで、専門家では無い。データでも最初に「この家庭はこうだ」と調べるのですが、そのデータが永遠に見直されないのですよ。だから「この家庭はこうだ」という記録がずっと残って、他の地域に住んでも「この家はこうなのだ」のままで、後任も最初のデータを見直したりしない。そういうことが起きるのです。だから専門家を全部置かなくてはいけないし、弁護士も児童相談に置かなくてはいけない。そういうことを議連のグループは法律で決めようと動いています。先月行われた議連の勉強会に僕も参加しました。とても熱心で、具体的に様々なことを議論されていました。ぜひ政府、安倍総理も議連の資料を読んで欲しいです。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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