つなぎ予算成立~それでもトランプ大統領はメキシコ国境への壁を諦めない

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月28日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。期限付きで成立したアメリカのつなぎ予算について解説した。

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つなぎ予算が期限付きで成立

過去最長を更新していたアメリカ政府機関の一部閉鎖は25日、トランプ大統領が折れる形でメキシコ国境への壁建設の予算を含まない、3週間の暫定予算、つなぎ予算が成立し、一時的に解除された。2月15日までのつなぎ予算案でトランプ氏は、壁建設を作る国家非常事態を宣言して、予算を捻出する大統領権限を発動させる可能性について再び言及している。

飯田)トランプさんが折れたという報道一色になっておりますが、ただ、完全に折れたわけではないですよね。

須田)2月15日までの期限付きということです。やはり国民生活に大きな影響が出て来ましたからね。ニューヨークに3つ空港がありますが、そのうちの1つ、ほぼ国内線専用のラガーディアという空港があります。そこで離着陸の飛行機の便数が減って、給料が払えないために管制官が不足しているのです。このあたりを見てみると、国民生活に間違いなく大きなダメージが出つつあることがうかがえます。そうすると国民からトランプ批判が起こりかねない状況になったため、トランプ大統領が譲歩という形を取ったのだろうと思います。
民主党の方も、不法移民、違法移民がどんどんやって来ることに対しては、全面的に手を挙げて賛成しているわけではなく、何らかの対処が必要だとしています。それには、別に物理的な意味での壁を作らずとも方法があるのではないか、入って来る人間がいたら、それに対応するやり方もあるのではないか。目に見える形で遮断するよりも…イメージ的に強烈すぎますからね。ソフトな形でのやり方があるのではないのかというのが民主党の主張なのですよ。トランプさんも強硬な、物理的な壁建設にこだわらなくても良いのではないかなと思いますけれどね。

飯田)センサー技術とかカメラが発達していることを考えると、それでも十分対処できるということですね。

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選挙集会で演説する米国のトランプ大統領=2018年10月22日、アメリカ・ヒューストン 写真提供:時事通信

トランプ大統領の支持率が下がらないのは公約の実行による

須田)そうですね。とは言っても国民に対するアピールとしては、物理的な目に見えるような形で壁を作ればトランプ大統領は有言実行の人だということになる。トランプ大統領のイメージはやはり“壁=トランプ”ですから。そこを譲歩することはできないのでしょう。

飯田)来年のいま頃は、各地の予備選が始まることを考えると、もう大統領選に向けて考えているわけですか?

須田)そうですね。トランプ大統領の支持がなぜ一定程度以下に下がらないのか、という理由は有言実行です。トランプ大統領は、大統領選挙のときの公約を1つ1つ実行している。ここが、ロシアゲート事件など様々なスキャンダルはあるのですが、とりあえず一定程度の支持は集めているところです。

飯田)一方で民主党は、いまは良いですが、あまり強硬に反対しすぎると「政府が止まっているのは民主党のせいじゃないか」と言われてしまいますよね?

須田)そういったブーメランも返って来る可能性はあります。民主党として、大統領候補として名乗りを上げている人たちの顔ぶれを見てみると、今回も人権ということを盾に共和党、特にトランプ大統領と対決姿勢を強めるのだろうと思います。次の大統領選挙は「国民の分断や人権」というところが焦点になって行くと思います。

飯田)そうすると、より左派的な政策に行く可能性もあると。

須田)そうですね。それが左派なのか右派なのかということを考えてみますと、間違いなくそちらの方に行くのではないかな。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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