競泳・北島康介選手(33歳)スポーツ人間模様

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リオデジャネイロ五輪の選手選考会を兼ねた一発勝負の競泳日本選手権。

北島康介選手が男子100メートル平泳ぎで、きのうの準決勝では、もう無理だろうと言われていた1分の壁を破って、派遣標準を100分の1秒上回る59秒62をマークしました。

競泳の選手選考は実にわかりやすく、各種目の2位以内と、日本水連が独自に設定する派遣標準記録の2つを突破すれば良い。

さすが北島、決めるときには決めてくる。と言いたいところですが、残念ながら今日、先ほど行われた決勝では59秒93で2位。
例えば、昨日行われた男子400メートル自由形は該当者なしと、なかなか難しい。
準決勝が終わった時は「やってきたことが報われた」と言っていた北島。
これでオリンピック出場が決まれば5大会連続だったのですが、今のところは残された200メートル平泳ぎに期待というところですが、でもそれにしても、北島のオーラは復活しつつあるとも言える。

私なんかは、彼の成績がここのところ振るわない理由は年齢のせいだと思っていた。
でも実は、水泳教室開催などいろんなことを手掛けるコンサルティング会社を経営していて、社長としての仕事がめちゃめちゃ忙しかった。
まあ、二兎を追う者は…という部分もあったのではないでしょうか。

それでも、このままでは終われない-と現役続行宣言。
今まで自身が試行錯誤を重ねながら、コーチをつけずに練習してきたのですが、最終的には中学2年から指導をうけている平井伯昌さんへ「この1年、最後の教えを乞いたい。お願いします」と再び頭を下げた。

そしてこの1年間、指導をしてきた平井コーチは「水をかく力が、とてもパワフルになったように感じる。こんな、康介は今まで見たことがない」と驚いていました。
33歳になっても、まだ進化できる証明をしてみせたわけです。

ところが、北島自身は「オリンピックに出るのか、ツラい。4年前までオリンピックに行くのが普通で、ライバルもいなかったから」と明かしています。
一方で準決勝の後は「今は、羽がない感じ。以前は背中に羽が生えているように泳ぐことができた」とも複雑な心境を語っていました。

そして、その北島が最後の五輪挑戦へ向かう姿は、萩野公介などの若手にも素晴らしい教科書に。
スペイン合宿などでは、平井コーチが萩野と北島を相部屋に指名しました。
「大学生はアマチュアだけど、そんなことはオリンピックで関係ない。プロの意識を持って泳げ」
「オンとオフの切り替えをしっかり」といったアドバイスを受け、取り組み方が違ってきたといわれます。
萩野の昨日の泳ぎを見ていると正にその教えが生きてきたという感じではないでしょうか。

(原文)青木政司

4月5日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」