「銀河鉄道の夜」のモチーフとなった橋へ行ってみた~一ノ関駅「いわてSLおにく号弁当」(1,350円) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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C58形蒸気機関車の239号機が先頭に立つ、岩手県・JR釜石線の観光列車「SL銀河」号。
2014年の運行開始以来、高い人気を誇ります。
今シーズンは、4月23日(土)の釜石行から運行スタートの予定。
基本的に土曜日が「花巻⇒釜石」、日曜日が「釜石⇒花巻」で運行されます。
(画像は2015年5月撮影)

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SL銀河」は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフに誕生した観光列車です。
その「銀河鉄道の夜」のモチーフになった場所として知られるのが、遠野市の「宮守川橋梁」。
通称「めがね橋」として知られ、国道283号と宮守川を渡る半円の5連アーチが美しい橋です。
橋の脇には、国道283号の「道の駅みやもり」が併設され、クルマでのアクセスも簡単です。
この「めがね橋」、日が暮れますと・・・?

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なんと!美しいライトアップが始まります。(毎日:日没後~夜10時まで)
ちなみに、半円アーチの橋脚は高さ20メートル、全長107メートル。
出来たのは、今から100年以上前の大正4年で、昭和18年にこの形に改修されたといいます。
現在では、土木学会選奨の「土木遺産」「近代化産業遺産」にも認定されています。
(参考:遠野市ホームページ)

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この「めがね橋」で「銀河鉄道の夜」のような景色を撮影するなら、夕方6時台の列車がオススメ。
宮守駅18:22発の快速「はまゆり5号」釜石行は、キハ110系気動車の3両編成で運行されます。
他にもライトアップ時間帯には、何本か列車はありますが、普通列車は車長も短め、編成も1~2両。
となると撮影に有効な時間帯で、最も長い編成となる「はまゆり5号」がねらい目になるような気がします。
今回は「ルートハンター」でお邪魔した際の画像ということで、クルマと一緒の「はまゆり5号」を・・・。

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2年前の「SL銀河」の運行開始に合わせて、登場した駅弁がいくつかあります。
今回はその1つ「いわてSLおにく号弁当」をいただいてみました。
調製元は、一ノ関駅で駅弁を販売する「斎藤松月堂」さん。
この駅弁は、主に盛岡駅の駅弁売場で見かけることが多いです。

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肉好きにはたまらない、岩手県産の「牛・豚・鶏」肉のそろい踏み駅弁。
牛はつけだれのの「炙り焼き」、豚は少し珍しい「から揚げ」、鶏は定番「照り焼き」です。
斎藤松月堂さんは以前から前沢牛、最近は門崎熟成肉を使った駅弁を出しており、肉駅弁は十八番。
特に牛の「炙り焼き」は、一ノ関駅で単独の駅弁としても売られています。
真ん中の蓮根と生姜が「SLの動輪」を想起させ、ふたを開けた瞬間から汽車旅が始まる・・・そんな気分にさせてくれる駅弁です。

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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