人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第25回

瀬戸内寂聴

何事につけ、襲いかかる苦労を苦に病んでいては、

生きていて面白かろうはずはありません。

わたしはしなければならないと直感したら、何であってもそれを愉しいことだと信じ、やりとげるように心がけています。

多分、根が楽天的なので、苦を苦として長く持っていることがさらに苦痛に感じられ、一を十にきりかえてしまうのでしょう。

一種の処世術でもあります。

瀬戸内寂聴

瀬戸内寂聴プロフィール

撮影:斉藤ユーリ


出典:『生きる言葉 あなたへ』光文社文庫