【しゃベルシネマ by 八雲ふみね　第551回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、1月18日公開の『映画刀剣乱舞』を掘り起こします。

刀剣男士、今度は銀幕で華やかに舞う！

最近よく耳にするようになった、2.5次元俳優。「あなた好みのイケメン俳優がきっと見つかる！」と言っても過言ではないほど、あらゆるタイプの俳優が多数出演。そのバラエティの豊富さから、彼らが出演する舞台のチケットは即完売。すっかりひとつのジャンルとして確立されています。

最近では、専門学校に「2.5次元演劇科」なる学科まで誕生。昨年末は、ミュージカル「刀剣乱舞」（略して、刀ミュ）に出演する“刀剣男子”たちが「紅白歌合戦」に初出場。世界で人気のジャパンカルチャーの担い手としてパフォーマンスを披露したのも、皆さんの記憶に新しいのではないでしょうか。

ところで、この「2.5次元」とは、どこから来ているかご存知ですか？

彼らが活躍する「2.5次元」の世界は、漫画やゲームなどの2次元作品を舞台化したもの。原作の世界観やキャラクターを掘り下げ、その世界を舞台上に再構築する「2.5次元舞台」は、舞台とアニメが融合した、これまでにはなかった新たなエンターテインメントフィールド。現在では、若手俳優やクリエイターたちが活動の場を広げる憧れの場ともなっています。

他の演劇や実写映画との大きな違いは、俳優たちが演じるキャラクターのビジュアルをはじめ、何から何まで原作に忠実に再現していること。まるで役が憑依したかのような仕草や振る舞い、そしてその華やかなステージにハートを射抜かれてしまう女性ファンが続出中なのです。

そんな「2.5次元」の世界観が、ついにスクリーンにお目見えします。その名も『映画刀剣乱舞』。

原案は、名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”を率いて、歴史を守るために戦う刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」。2015年のリリースから、これまでにアニメ2本、ミュージカル、舞台など数多くのメディアミックスを成功させ、「2017年ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされた大人気コンテンツなのです。

舞台は天正十年六月二日、京・本能寺。織田信長を本能寺の変から逃し、歴史の流れを変えようと企む時間遡行軍の企みを阻止した刀剣男士たちのもとに、「織田信長生存」の一報が届く。本来の歴史を取り戻すため、刀剣男士たちは再び過去へと出陣。正しい歴史とは何か。そして“守るべきもの”を守る戦いとは…。

舞台版「刀剣乱舞」でも三日月宗近を演じた鈴木拡樹をはじめ、荒牧慶彦、北村諒、和田雅成、岩永洋昭、定本楓馬、椎名鯛造、廣瀬智紀ら2.5次元舞台を中心に活躍する若手俳優たちが多数出演。銀幕を美麗に舞う姿に、ファンならずとも思わずウットリ。

2019年の年初めは、是非、2.5次元の魅力に酔いしれてみて。

映画刀剣乱舞
2019年1月18日（金）全国ロードショー
原案：「刀剣乱舞-ONLINE-」より（DMM GAMES/Nitroplus）
監督：耶雲哉治
脚本：小林靖子
音楽：遠藤浩二
主題歌：西川貴教「UNBROKEN （feat. 布袋寅泰）」（EPICレコードジャパン）
出演：鈴木拡樹、荒牧慶彦、北村諒、和田雅成、岩永洋昭、定本楓馬、椎名鯛造、廣瀬智紀、八嶋智人、山本耕史　ほか
©2019「映画刀剣乱舞」製作委員会 ©2015-2019 DMM GAMES/Nitroplus
公式サイト　http://touken-movie2019.jp/