韓国海軍によるレーダー照射~日本の情報を出して事実関係をわからせるべき

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月28日放送)に外交評論家・キャノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。韓国海軍によるレーダー照射問題について解説した。

岩屋毅防衛相 韓国海軍の海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射問題で会見 提供産経新聞

韓国海軍によるレーダー照射~防衛省が映像を公開へ

海上自衛隊の哨戒機が韓国海軍の駆逐艦から射撃管制用のレーダーを照射された問題で、防衛省は近く、哨戒機が撮影した当時の映像を公開する方針を固めた。今月27日にテレビ会議で行われた日韓防衛当局間の協議で、韓国側が事実関係を改めて否定したため、公開に踏み切ることにした。

飯田)映像がどういったものかと言うと、韓国海軍の駆逐艦の近くに北朝鮮籍とみられる漁船…漂流、遭難していたという漁船が映っているのですが、これだけ近くで目視できるのだから、レーダー使う必要無かったではないかと主張したいという話らしいのですが。

宮家)韓国の説明が二転三転しているわけでしょ。要するによく分かってないということですよ。逆に言うと、大統領府や国防省が指示してやれという、そういう大げさな話ではなくてということです。それやったら大変ですが。恐らく現場の指揮官もしくはレーダー操作の人間が、何を血迷ったか知らないけれども、やってしまったのでしょう。だけど説明つかないから、韓国政府の一部にとってもサプライズだったと思います。問題は、謝れば良いのだけれど、謝れないでしょうが。「ごめんなさい」なんて言ったら、「弱腰」とか言われて終わりだから。

飯田)韓国国内の世論がね。

宮家)そう。かと言ってですよ、これを正当化したら、どこかの国の王子様とかと同じになってしまうから、そういうこともできない。日本との関係がめちゃくちゃになりますから。私は軍人ではないし、限られた知識しか無いけれども、レーダー照射と言ってもいろいろあるのですよ。よくロックオンと言いますよね。ロックオンって言ったら、攻撃直前です。だけどよく考えて見ると仮に、飯田さんがナイフ持っていて、ナイフ抜くでしょ、でギョッとするわけです。その次にナイフでこう振りかかってきそうになる、これがロックオンです。でも、ナイフ抜いて、いるかないないかな、ちょっと脅したれという感じの、ペインティングと言うのだそうですが、そういった概念もある。レーダーの照射1つにしても、複雑な、いろいろなレベルがありますから、安易にこれですぐにけしからんということでは、必ずしも無い場合もある。

米との同盟国同士して考えられない行為

宮家)だけど今回の場合はやはり悪質ですよ。中国がやるのだったらまだ分かるとは言わないけども、不愉快だけども、韓国はアメリカとの同盟国同士ですからね。こんなことやることは有り得ないわけだから、明らかに日本側に分があるわけです。あそこまでやるのでしたら表に出ましょうと言うやり方は、正しいと思いますけどね。ただあくまでも、アメリカの同盟国同士ということは忘れちゃいけないと思います。

飯田)メールでもいただいています。“サミウサミ”さん西多摩郡60歳会社員の方。「これ、防衛省腹に据えかねての対応だと思うのですが、事を荒立てるのは外交上得策でないかもしれませんけれども、ここまでやられたんだったら大使の召還ぐらい手を打つべきなんじゃないでしょうか」。

宮家)本当に国家として大統領なり国防長官が、国防大臣が命令をして、「脅かしてやれ」というようなことだったら、それは悪質極まりないです。だけどまだ彼らも事実関係がよく分かってないから、上手く説明できないわけです。もう少しこちらからも物を出して、「どうやって説明すんだ」と、そこからでも私は遅くないと思います。

飯田)性急にカードを切るよりは、いま残しておいた方がいい。

宮家)これ以外にも他にもいっぱいあるからね。確かに難しいとは思いますけれども、この問題はまず事実関係をしっかりと、こちらの情報をある程度出してからですね。全部出すわけには行きませんが。それで向こうを詰めて行かないといけないかな、と思います。

 

飯田浩司のOK! Cozy up!
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