IWC脱退表明~ボールは世界へ向けて投げられた

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月27日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。日本の国債捕鯨委員会(IWC)脱退について解説した。

「カラー」 政府、IWC脱退表明へ  調査捕鯨で捕獲されたミンククジラ=2013年9月、北海道・釧路沖の太平洋 提供共同通信

日本政府がIWCからの脱退を表明

菅官房長官)捕鯨について、来年7月から商業捕鯨を再開することとし、国際捕鯨取締条約から脱退することを決定した。日本が鯨の管理を担う国際捕鯨委員会(IWC)から来年脱退し、7月には領海と排他的経済水域での商業捕鯨を再開すると発表している。IWC脱退の理由については「保護のみを重視し、接続的利用の必要性を認めようとしない国々からの歩み寄りは見られない」と説明した。

 
飯田)商業捕鯨ではなく、調査捕鯨で何とかしようとしていたのですが、それすらも認めないとなると、話し合いの余地がないじゃないか、というのが日本の主張です。

鈴木)ここまで強硬にいくというのは、正直ちょっと驚いています。ただ、いろいろと聞いてみると、これからの交渉のきっかけ作りというか、日本としてはきついカードを切って行くということのようです。別に喧嘩をしたいからやっているわけではなくて、落としどころがこれからもあるのではないかという声もあります。
この問題を考えるときに、昨日きょうの話ではない。もう何十年も続いてきて、「調査だから良いよね」というある種の妥協点で来ていたのですが、調査捕鯨すらもうだめだという流れになって来た。そうなると日本としては、ここで交渉の勝負に出なければならないという流れがあると思います。これは飯田さんはどう思いますか? 食文化でしょう? 全く立場を変えて、どこかの国が何かを食べていて、それは日本ではとても考えられないとします。自然やいろいろな観点から「食うのをやめろ」と日本がその国に入って行って言うかということです。自然体系を壊すとか、その辺については危惧はするけれども、それを強硬にやめろと介入していく……。食文化だと思うのです。
「商業捕鯨」という言葉ですが、この「商業」というのは違う気がするのです。食文化捕鯨とは言わないけれども、食文化の問題だから、単純に商業、調査と言うよりも、科学的に立証するなかで「食文化なんですよ」ということも常に加味してIWCには考えて貰いたいですよね。そういうことも全部否定されていることに対して、こちらとしても「いや、ちょっと待ってくれ」となる。日本の主張はある意味で正しい気がします。

鯨の資源量は回復傾向にある

飯田)もともとは鯨の数がどんどん細っていって、このままでは絶滅するかも、といった危惧がありました。

鈴木)それが理由ですよね。

飯田)調査捕鯨を続けてきて、一部データには増えているなんて話もあるではないですか。資源量は回復してきている。だったらその部分は捕っても良いんじゃないの、と普通は思いますが。

鈴木)そう思いますよ。反対のための反対とまでは言いませんが、もう絶対に捕鯨を認めないという強硬な姿勢も文化論であるわけです。単に地球の生態系を壊すということもありますが、データではそうでもないという結果も出ている。最後は喧嘩しないのがいちばん良いわけで、日本も次の手を考えているとは思います。ただ、やはり今回の強硬に出る背景というのは、間違ってはいないという気はします。

飯田)今回日本がカードを切ったわけで、ボールは向こう側というか、世界の世論にあるわけですね。

鈴木)それをどう返してくるか、ですね。いまは「日本がおかしい」なんて言っていますが、このまま放っておくわけにもいかないわけだから、どう出てくるかだと思います。

 

飯田浩司のOK! Cozy up!
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