人々を救うのは、医師か?神か?!『神様の思し召し』 しゃベルシネマ【第60回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回の「しゃベルシネマ」では、昨年の東京国際映画祭を賑わせたハートフルな映画をクローズアップ。
神様の思し召し』を掘り起こします。

アモーレの国!イタリア発のフィールグッド・ムービー

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心臓外科医トンマーゾは腕利きで優秀だが、傲慢な性格と容赦のない毒舌で周りからは煙たがられていた。
プライベートでは、長年連れ添っている妻カルラとの仲は倦怠気味。
ずぼらな長女のビアンカには、あきらめ気分。
それでも、頭脳明晰な長男のアンドレアが医師を継いでくれれば満足!

…と思っていた矢先、アンドレアが突然「神父になりたい」と言い出したから、さぁ大変。
独自調査を開始したトンマーゾは、やがて長男が派手なパフォーマンスで人気のピエトロ神父に”洗脳”されていると睨み、信者を装って教会に潜入する…。

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傲慢な医師が型破りな神父との交流を通して人生を見つめ直していく、イタリア製コメディドラマ。
メガホンを取ったのは、イタリア出身のエドアルド・ファルコーネ監督。

イタリア映画と言えば楽天的で芸術性に富んでいる…という印象がありますが、そんなイタリア映画の伝統を生かしつつ、さらに人間ドラマの奥行きもプラスした上質のコメディ映画に仕上がっています。
初監督作品ながら、すでに脚本家として長いキャリアを持つファルコーネ監督らしく、ストーリー展開の巧みさはお見事。

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エリートの天才外科医トンマーゾを演じるのは、『赤いアモーレ』のマルコ・ジャリーニ。
前科者のカリスマ神父ピエトロを演じたのは、『トランスポーター2』のアレッサンドロ・ガスマン。
ともにイタリア映画界を代表する演技派俳優で、ハートフルな魅力を見せています。

スピード公開を支えた、作品力と観客のチカラ

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本作は昨年の東京国際映画祭のコンペティション部門でもっとも客席を沸かせ、観客賞を受賞しました。
観客賞とは、読んで字のごとく、観客が選ぶ賞。
コンペティション上映の一般観客を対象に投票を募り、もっとも多くの支持を得た1作品を表彰します。
とは言え、映画祭でエントリーされたからと言って、日本での公開が必ずしも約束されているわけではないのが、映画興行の実情。
その中で、観客賞受賞から程なく日本での配給会社が決まり劇場公開されることになったのは、それだけ映画祭での反響が大きかったからということでしょう。

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目に見えるものだけを信じる医師と、見えないものこそ信じる神父。
ひょんなことから出会った正反対のふたりが巻き起こす騒動におおいに笑ったその先にあるのは、陽気でステキな人間讃歌。
是非、この機会に映画館で!

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2016年8月27日から新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督・脚本 : エドアルド・ファルコーネ
出演:マルコ・ジャッリーニ、アレッサンドロ・ガスマン、ラウラ・モランテ、イラリア・スパーダ、エドアルド・ペーシェ、エンリコ・オティケル ほか
© 2015 WILDSIDE
公式サイト http://gaga.ne.jp/oboshimeshi/

八雲さんキャプション