亡くなった鴻池祥肇元防災相の人物像

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月26日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。亡くなった鴻池参議院議員について解説した。

鴻池祥肇元防災担当大臣が死去

自民党の鴻池祥肇参議院議員が亡くなったことがわかった。78歳だった。鴻池議員は小泉政権で防災担当大臣、麻生政権では官房副長官を務め、政権運営を支えた。

飯田)関西を中心にテレビ番組にもよく出演されていましたので、ご存知の方も多い鴻池さんですが……。

高橋)森友学園のときに籠池さんのところでお金を貰ったけれど、投げ返したとか。面白かったですね。あのときに鴻池メモというものがあって、かなり詳細に籠池さんとのやり取りが書いてありました。あれはもうマスコミに公開されているのですが、あれを見ると鴻池さんが凄くやっていて、他の政治家がやっていないのがすぐにわかります。誰かがやっていると他の人はやらないのですよ。この鴻池さんは麻生派なので、あれを見たときに安倍総理は関係無いとすぐにわかりました。ああいうものを見れば、この森友学園問題もよくわかったということです。
この鴻池さんとは、思い出があります。参議院には独自性が必要です。小泉政権のときに鴻池さんは防災担当大臣をしていたのですが、郵政民営化に反対したのですよ。筋を通す人だという印象があるのですが、防災担当大臣をやっていて反対してしまったので、大変でした。
その後の安倍政権で、私が天下りの国家公務員法を直したときに担当だったのですよ。安倍さんがどうしてもやりたいからと、国会の会期を延長して持って行ったら、鴻池さんがとても反対したのですよ。
あっけらかんとしていて明るい印象はあるのですが、頑固というか、筋を通す人です。

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筋が通っていて、憎めない性格

飯田)討論番組なんかを見ていても、一言居士という感じでした。

高橋)小泉政権のときに大臣をさせてもらって反対するのですから、なかなかですよ。安倍さんのときも、「参議院の立場でこんな公民改革を持って来てもできない。できないものを持って来るな」と言われた記憶があります。

飯田)役人としては、ここを通らないと参院は通らないよ、と。

高橋)参院は特に独自性があるから、大変ですよ。郵政のときも参院の人が物凄く反対しました。郵政解散をしたら、「これは民意だ」とあっさり変わってしまって、それは政治家らしいのですよね。「民意が全て」だと。

飯田)俺たちは民意に逆らうべきではないと。

高橋)本当は参議院の人には関係無いのですけれどね。

飯田)晩年、参院の議員会長選に立候補されて、これも「選挙無しで通るのはまずい、議論がないとだめだ」と言って毅然と立って、結果敗れはしましたが、爽やかな印象でした。

高橋)議論もすっきりしているから、憎めない感じなのですよね。憎めない感じの人って、そういう雰囲気があるじゃないですか。

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