ホイットニー・ヒューストン、その歌声は永遠

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第545回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、1月4日に公開された『ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜』を掘り起こします。


輝ける歌姫の素顔に迫る、全世界注目のドキュメンタリー映画

ホイットニー・ヒューストン、その歌声は永遠
ホイットニー・ヒューストン。1992年に公開された映画『ボディガード』でケヴィン・コスナーとともに主演を務め、女優デビューし、映画は世界的大ヒットを記録。主題歌「オールウェイズ・ラヴ・ユー」は音楽史上最高のセールスを記録した楽曲のひとつです。

グラミー賞に8度輝き、生涯でリリースしたアルバムは7枚、サウンドトラックアルバムが2枚。その累計売上数は全世界で2億枚以上と、まさに80~90年代を代表する世界的女性シンガーです。ポップス史上に燦然と輝くミューズの知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー映画が誕生しました。

ホイットニー・ヒューストン、その歌声は永遠
『ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』は、いまも多くの謎に包まれている人気歌手の素顔に切り込んだ野心作。2012年に薬物摂取の器具に囲まれたホテルの浴槽で不慮の死を遂げたというニュースは、当時、あまりにも衝撃的で切ないものでした。

本作プロデューサーのリサ・アースパマーは、「ホイットニーがドラッグの影響で変わってしまった」という世間の声に反感を覚えた1人。
彗星のごとくスターダムに躍り出て、そして崖を転がるように失速してして行った…。「汚れてしまったイメージの裏にある、ホイットニーの真の姿を探るドキュメンタリーを作りたい」という思いから、この映画の製作が実現しました。

ホイットニー・ヒューストン、その歌声は永遠
ホイットニー・ヒューストン財団の完全協力のもと、これが初公開となるホームビデオの映像や貴重なアーカイヴ映像、そして記録写真が全編に散りばめられている本作。これまで公表されていなかった貴重なものも数多くあり、ホイットニー・ヒューストンの人間性にスポットを当てた作風となっています。

特筆すべきは、ホイットニーの公私を聞き出すために敢行された、70人以上の人物へのインタビュー映像。家族や友人から“ペーおばさん”と呼ばれ、ホイットニーの娘ボビー・クリスティーナの実質的な育ての親であるエレン・ホワイト。長年に渡ってホイットニーの個人アシスタントを務めたメアリー・ジョーンズ、元ボーイフレンド、ボディガード、マネージャー、そしてホイットニーの家族たち。

“ニッピー”と呼ばれていた無垢な幼少期から華々しいスターの座に上った最盛期まで、彼女の置かれた立場や、秘められていた感情が次々と明らかになっていきます。

ホイットニー・ヒューストン、その歌声は永遠
様々な表現を通じて浮き彫りになっていく、ホイットニー・ヒューストンの人生。そこには愛を求め、心に闇を抱えながらも世界中の人々に愛を与え続けて来た歌姫の姿があります。彼女の歌声、そして笑顔は永遠です。

ホイットニー・ヒューストン、その歌声は永遠
ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~
2019年1月4日(金)からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:ケヴィン・マクドナルド
プロデューサー:サイモン・チン、ジョナサン・チン、リサ・アースパマー
出演:ホイットニー・ヒューストン、シシー・ヒューストン、エレン・ホワイト、メアリー・ジョーンズ、パット・ヒューストン、ボビー・ブラウン、クライヴ・デイヴィス、ジョン・ヒューストン、ケヴィン・コスナー、ケニー“ベイビーフェイス”エドモンズ ほか
©2018 WH Films Ltd
公式サイト http://whitneymovie.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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