天下分け目の「関ヶ原」を歩く~名古屋駅「天下とり御飯」(1,100円) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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東海道線の大垣(岐阜県)~米原(滋賀県)間は、日中は普通列車が30分おきの運行。
鉄道の県境を挟む区間は、一般的に列車の数が少なくなります。
日本の大動脈・東海道線も、この岐阜・滋賀県境が最も列車間隔が開く区間。
普通列車でも30分少々で走り抜けてしまうこの区間で、雑煮の餅は「角から丸」に変わり、出汁も「鰹から昆布」に変わるとか。
そんな日本の東西の分かれ目を走り抜ける311系電車の普通列車米原行、私が下りた駅は・・・?

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天下分け目の「関ヶ原」!
東海道線・関ヶ原駅をまたぐ跨線橋は、古戦場に因んで「関ヶ原古戦橋」に・・・。
大河ドラマでも「関ヶ原の戦い」が迫る今、やっぱり現場に足を運びたいもの。
名古屋~関ヶ原間は、大垣での乗換時間を入れても、およそ1時間程度。
関ヶ原までは名古屋周辺から交通系ICカード(TOICA,Suica,PASMO等)も使えます。

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関ヶ原駅前の観光案内所でもらった「古戦場めぐり」マップ片手にやって来たのは、関ヶ原の戦いの中でも最大級の激戦地とされる「決戦地」!
地図の順路通りに各陣を回ったり、資料館を見たりしていくと、半日~1日はあっという間に経ってしまいます。
でもピンポイントで「決戦地」だけ行けば、片道徒歩20分程度でOKです。

いわゆる「関ヶ原の戦い」は、慶長5(1600)年9月15日、この地で繰り広げられた徳川家康率いる「東軍」と石田三成率いる「西軍」の戦い。
東軍の勝利によって徳川氏の覇権が確立、この地で時代が「江戸時代」へ動いた訳です。

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地元の観光ガイドの方曰く「決戦地へ行ったら5分足を伸ばして西軍・石田三成の陣へ行ってほしい」とのこと。
その言葉に従って「笹尾山・石田三成陣跡」へ足を運ぶと、関ヶ原一帯を一望出来ました。
関ヶ原行くならまずは「決戦地+笹尾山」を押さえれば、せっかちな人でもOK。
歴史の勉強では机上ですと「勝者」の視点から見てしまいがちですが、現地へ行けば「敗者」の視点も体感できるメリットがあります。
今から400年以上前、石田三成はこの地で何を思い、どう戦ったのか・・・思い浮かべるだけでもイロイロと考えられますね。

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そんな「天下取り」の行方が決した「関ヶ原」へ行くなら、名古屋駅弁で腹ごしらえ。
その名も「天下とり御飯」(1,100円)!
名古屋駅弁随一の老舗、大正11年創業の「松浦商店」の看板駅弁です。
元々「特製とり御飯」という名前でしたが、今年に入ってリニューアル。
今まで縦形のパッケージだったのが、リニューアルで横形に変わっていました。

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ふたを開けると隅から隅まで「トリ・トリ・トリ・・・」!!
名古屋コーチンのお膝元とはいえ、他に有無を言わせないくらいの「鶏の天下」です。
自家製の鶏のだしで炊いたごはんに、多すぎて余るくらいたっぷりと鶏と卵のそぼろを敷いた「とり御飯」。
おかずはチキンカツ、鶏肉の磯辺揚げ、つくね串、鶏の照焼き、バンバンジーに鶉の卵まで。
圧倒的な面積を持つ「とり御飯」を総大将に、有力武将(おかず)が並ぶ”天下取り軍団”のような構成にも見えてきますね。

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笹尾山からは関東・関西を2時間半で結ぶ「東海道新幹線」も見えます。
関ヶ原で「東軍」が勝利したからこそ江戸時代があり、今の東京や新幹線も出来てきたのでしょうか。
最近はいわゆる「歴女」の皆さんが歴史散策を楽しむ光景も多い「関ヶ原」。
夏から秋にかけては、たくさんのトンボが飛び交う田園風景が広がります。
改めて「歴史が動いた場所」を自分の足で歩いてみるのもいいかもしれませんね。

(取材・文:望月崇史)

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