「遠くの避暑地に来た気分!」上野毛~等々力・ぶらり散策 【ひろたみゆ紀・空を仰いで】

世田谷のぶどう狩りの帰りに、あたりを散策してきました。
東西は東急大井町線の等々力駅~上野毛駅の間、南北は多摩川まで、この間に見どころが沢山あります。
この辺りは国分寺崖線と呼ばれる斜面で、太古の昔、多摩川が武蔵野台地を浸食して出来たとのこと、斜面の豊かな緑に沿って人々の生活が育まれてきたのだそうです。

4二子玉公園1

水と緑に囲まれた二子玉川公園は数年前にできた新しい公園。
広々とした公園には、テラスで犬もくつろげる素敵なカフェがあったり、子ども達が思いっきりボール遊びができる広場もあり、少し高台もあるので、眺めもいいですよ。

3二子玉公園2

空が広い!本格的な日本庭園には、登録有形文化財の旧清水家住宅書院が復元されています。
でも、古風な日本庭園の背にはニョキッとそびえ立つ近代的なマンション…なんとも不思議な現代の光景です。

上野毛自然公園

二子玉川公園を後にして、上野毛駅に向かう道には上野毛自然公園があります。
ここは国分寺崖線の林をそのまま公園にしています。
土の香りでいっぱいの鬱蒼とした木々の間を縫うようにつくられた木の階段を上がって行くと、パアーンと視界が開けます。
広場でゲートボールやパターゴルフの練習をしている方もいらっしゃいましたよ。
ここは桜の名所だそうで、碁盤の目のように100本もの桜が植えられていて、今は優しい日陰をつくってくれています。
辺り一面が薄いピンクに染まる春は本当に綺麗でしょうね。

2野毛大塚古墳2

近くには、野球場もある大きな玉川野毛公園もあります。
一角には5世紀始めに造られた、全長82m、高さは約11mの帆立貝式前方後円墳、野毛大塚古墳がありました。
全国でも最大級で、帆立貝のように、丸い部分が大きく台形の部分が小さいのが特徴だそうです。
どこまでも青い夏の空の下、緑が繁る古墳を前にすると、不思議と悠久の時の流れを感じます。
公園からは縄文式竪穴住居跡も見つかっています。

ギラギラ太陽の光を浴び過ぎてちょっと疲れたら、迷わず等々力渓谷へ!
谷沢川に沿った約1kmの遊歩道、東京23区で唯一つの渓谷で、東京都の名勝にも指定されています。
渓谷への細い階段を下りていくと…ミーンミンミン、ジジジジジジジジ…驚く程の蝉時雨!
同時にヒンヤリ涼しくなってきます。

9等々力渓谷

谷沢川は小川のように可愛らしいのですが、その水が育む豊かな緑のおかげでここは別世界。
どこか遠くの避暑地に来た気分です。
蝉の声にかき消されそうな水音を聞きながら歩いて行くと「不動の滝」に行き当たります。
轟く滝の音…いくつかある等々力の地名の由来の一つだそうです。

8等々力不動の滝

隣にはどんな願いも叶えて下さるという不動明王が祀られています。
等々力渓谷は、東急大井町線の等々力駅からは5分程。
早春の梅、春には桜、初夏から緑の季節が始まり、秋には鮮やかな紅葉、冬は純白の雪景色…1年中いろいろな表情を見せてくれます。

毎日の忙しい生活の中で溜息をつきたくなったら、ちょっと出かけてみませんか?
国分寺崖線が育んできた緑豊かな世田谷の風景が、きっとあなたの心を癒してくれますよ。

レポート:ひろたみゆ紀

「ひろたみゆ紀・空を仰いで」

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たったひとつ眩しく輝く大きな太陽、おぼろげに優しい光を放つ月、一つ一つは小さいけれど幾千幾万という圧倒的な数でキラキラ輝く星たち…空の主人公たちです。
晴れの日もあれば曇りや雨の日、そして嵐の日もあり、毎日刻々と表情を変え、一つとして同じだったことがない空。
その空に輝く太陽・月・星も毎日姿を変えています。空には果てしないドラマがあるのです。

そして、私たちの世界もまた同じ。同じような毎日でも一日たりとも同じ日はありません。ひとりひとりに果てしないドラマがあります。
ここでは、人一倍空から遠いちっちゃいひろたが、空を見上げるように、低いところからいろんなものを見上げてひとつひとつドラマを探しにいきます。

プロフィール

栃木県出身。NHK宇都宮放送局のキャスター、レディオベリー(エフエム栃木)のパーソナリティを経てフリーへ。
以降ニッポン放送のパーソナリティやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。
2009年には韓国に語学留学。両国の文化を身につけパワーアップして活動中。