中期防衛力整備計画~この防衛費で中国とのバランスは保てるのか?

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月12日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。政府が発表した防衛計画の大綱と中期防の骨子案について解説した。

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護衛艦いずも空母化へ  海上自衛隊の護衛艦「いずも」=2018年12月11日 写真提供:共同通信社

政府が中期防衛力整備計画の骨子案を発表

政府は昨日、日本の安全保障政策の基本的な指針となる防衛計画の大綱と、来年度から5年間の防衛予算や必要な装備などを定める中期防衛力整備計画、中期防の骨子案を発表した。いずれも18日、来週の火曜日に閣議決定をする予定だ。

飯田)大綱と中期防と、与党のワーキングチームで骨子案が了承されたということなのですが、防衛費5年で27兆円台と過去最高だという報道も出ています。

高橋)多くはないですけれどね。世界の標準はGDPの2%くらいですから。これが50兆円くらいでそのくらいです。その半分ですね。

飯田)単年でもGDPの1%強くらいにしかならない。

高橋)1%強ではだめですけれどね。2%を維持するのが普通です。こういう話をすると、すぐ何か言われますけれど、要するに軍事費は、自国の周辺国とのバランスだけなのです。好むと好まざるとに関わらず、周辺国が伸びているときには同じペースで伸ばす、それだけです。そうしないと良からぬことを考えさせてしまうということなのです。

飯田)バランスが崩れる一方になると。

高橋)崩れると危ない。崩れなければ危なくない。ある意味で恐怖の均衡みたいなものです。

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日本の軍事費で周辺国とのバランスは保てるのか

飯田)その最たる例が冷戦だったわけですね。

高橋)そうです。だから「これはけしからん」と言っても、相手のある話なので、なかなか自国だけではけしからんと思えない話なのです。

飯田)「いずも」が空母かという話も出ますけれど、隣で空母をたくさん作っている国がありますよね。

高橋)隣は空母をどんどん作って来るでしょうと、だからやりたくないですけれど、ある程度それに対抗をせざるを得ないということなのですよ。

飯田)日本の場合はまず日米安保もあって。でも今回の骨子案を見ると、そうは言いながらもまず日本が自分で守るというところをちゃんとやらないと、守ってもくれないという話なのですよね。

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アメリカ海軍の原子力空母「エンタープライズ」(左)とフランス海軍の原子力空母「シャルル・ド・ゴール」(右)(航空母艦 – Wikipediaより)

「いずも」は空母とは言わない

高橋)本当にそうなのですよ。何かあったらすぐにアメリカに頼むというのも無理な話なのです。とりあえず日本で対応するということでしょう。空母化、空母化と言いますが、よくよく考えて見たら、元々あれは潜水艦の対戦ヘリをたくさん積みますからね。そもそも積んでいなかったら、あの空母はすぐにやられてしまうので、対戦ヘリを積んだなかで空いているところに入れるというだけですから。そんなに大きな空母化ということでは無いです。中国で作っている空母とは全く違います。

飯田)そうですよね。自分のところであの飛行甲板滑走路にして飛べるわけでもないし、短いし。

高橋)全然違いますよね。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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