今年でSL復活40周年の大井川鐵道!~新金谷駅「特選幕の内弁当」(1,150円) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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今年でSLの復活運転から40周年を迎えた「大井川鐵道」。
日本における蒸気機関車の列車は、昭和50(1975)年の北海道の国鉄・室蘭本線を最後に、一旦途絶えました。
しかし「大井川鐵道」ではSLの文化的な側面に注目、蒸気機関車がけん引する列車にお客さんを乗せて動かす技術を継承すべく、その翌年、昭和51(1976)年7月からSLを復活。
この復活運転に、時の国鉄総裁も注目、「大井川鐵道」を視察して昭和54(1979)年の山口線における「SLやまぐち号」の復活に繋がったといいます。
現在も大手私鉄「東武鉄道」から社員を受け入れて機関士技術の教育に当たるなど、SL復活運転のパイオニアとして大きな役割を果たしています。

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日本でSLを年間300日以上運行しているのは「大井川鐵道」くらいのもの。
今も「C11形227号機、C56形44号機、C10形8号機、C11形190号機」の4両が動態保存されています。
この日、SL急行「かわね路」号の先頭に立っていた「C11形190号機」は、昭和15(1940)年製造。
昭和49(1974)年に熊本で廃車となり、熊本・八代市の個人の方が所有(静態保存)していました。
平成13(2001)年に「大井川鐵道」に入線、2年の大規模改修を経て、平成15(2003)年から営業運転を開始した車両です。
SLの動態保存には、線路やボイラーの状態、乗務員同士のチームワークなど、電車や気動車には無い様々なご苦労があるといいます。

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「大井川鐵道」の素晴らしい所は、蒸気機関車だけでなく「旧型客車」の保存も行っていること。
ドアは手動、車内は非冷房ですが、SLに一番マッチするのは、やっぱり「旧型客車」なんです。
それゆえ、映画・ドラマなどでも、蒸気機関車の再現シーンに「大井川鐵道」はひっぱりだこ。
ただ、車齢の高い「旧型客車」の負担を軽減すべく、今年6月にはJR北海道で廃車になった冷房付の14系客車も購入、来年のデビューを目指しています。
この14系客車は、今年3月まで青森~札幌間で運行されていた急行「はまなす」で使われていた車両でもあります。

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昔懐かしい「汽車」の旅が楽しめる「大井川鐵道」。
となれば、やっぱり欠かせないのが「駅弁」です。
訪れた日は「東海軒」金谷工場の「特選幕の内弁当」(1,150円)を購入。
お茶をイメージしたであろう、シンプルな緑色の掛け紙にこの日先頭に立っていた「C11形190号機」が描かれています。
蒸気機関車が走っていた時代は今みたいな奇抜な駅弁が少なかったからこそ「幕の内弁当」が映えますよね!

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マグロの照焼・黒はんぺんフライ・桜えびの佃煮・お茶の葉っぱの天ぷらなど、静岡らしい幕の内駅弁。
ご飯を少なめにしてくれているのは、とても今どきの作りで、有難く思います。
また、静岡を代表するふりかけ専業メーカー「ニチフリ」のふりかけまで入っていて、地元出身者には懐かしさも・・・。
ちなみに「ニチフリ」の創業は1940年、ちょうど「C11形190号機」と同い年というのは偶然か!?
もちろん〆は、抹茶のわらびもちですよね。

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「鉄道の原点・蒸気機関車」を次世代につなぐべく、様々な努力をしている「大井川鐵道」。
昔ながらの「SL急行」に子どもたちに人気の「SLトーマス号」など、世代を超えて愛される魅力がいっぱいです。
東京から新幹線を組み合わせて最速1時間半で出会える「SLワールド」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)

【ごあいさつ】
はじめまして、放送作家の望月崇史(もちづき・たかふみ)と申します。
ニッポン放送には、昔の有楽町の社屋の頃から、かれこれ20年お世話になっています。
最近では月~木・深夜24時からの「ミュ~コミ+プラス」で放送された、
ルートハンター」のコーナーに5年ほど出演させていただきました。

そんな私がライフワークとしているのが「駅弁」の食べ歩き。
1年間に食べる「駅弁」の数は多い年でのべ500個。
通算でも4,500個を超えているものと思います。
きっかけとなったのも、実はニッポン放送の番組。
2002年~05年に放送された「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の
番組ウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載することになり、
本格的に「全国の駅弁をひたすら食べまくる生活」に入りました。
以来、私自身のサイトや、近年は「ライター望月の駅弁いい気分」というブログで
「1日1駅弁」を基本に「駅弁」の紹介を続けています。
”駅弁生活15年目”、縁あってニッポン放送のサイトで連載させていただくことになりました。
3つの原則で「駅弁」の紹介をしていきたいと思います。

①1日1駅弁
②駅弁は現地購入
③駅弁のある「旅」も紹介

「1日1駅弁」ですので、日によって情報の濃淡はありますが、
出来るだけ旬の駅弁と鉄道旅の魅力をアップしていきますので、
ゆるりとお付き合い下さい。

【プロフィール】

望月崇史(もちづき・たかふみ)望月

1975年12月8日静岡県生まれ。
早稲田大学在学中から、ニッポン放送で放送作家に。
卒業後の2002年「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の番組サイトで始めた
ライター望月の駅弁膝栗毛」をきっかけに、全国の駅弁食べ歩きをスタート。
以来およそ15年、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。
1日1駅弁のウェブ紹介を日課とし、これまでに食べた駅弁は4,500個以上。
ニッポン放送「ミュ~コミ・プラス」ルートハンター、鉄道特番などにも出演。
丸の内朝大学・温泉クラスの講師も務める。