しゃベル編集部

東京都指定有形文化財・百段階段に百段目は…ない

ニッポン放送「しゃベル編集部」では、エンタテインメント、グルメ、スポーツなど取材した情報を紹介している。今回は、ホテル雅叙園東京で開催される「百段階段展 ~荘厳なる日本美術の空間へ~」の情報を紹介する。

漁樵の間

東京の数ある結婚式場のなかでも、異才を放つ結婚式場「ホテル雅叙園東京」。
2017年の春、「目黒雅叙園」から、「ホテル雅叙園東京」に施設名を変更。『心つなぐ、麗しき祝祭百景』をコンセプトに、新たにホテルとしての歴史を刻むことになりました。

そんな「ホテル雅叙園東京」には、前身の目黒雅叙園3号館で、現存する唯一の木造建築の『百段階段』が残っています。1935年(昭和10年)に建てられ、東京都指定有形文化財にもなっています。この『百段階段』には7つの部屋があって、作られた当時は、結婚式場の施設として食事を楽しみ、晴れやかな宴が行われていました。
現在の『百段階段』は、7つの部屋を展示スペースとして、「雛まつり」「いけばな」「和のあかり」などの定番展示を始め、いろいろな展示イベントを行っています。

百段階段

ちなみに、この『百段階段』、百段あるのかと思われがちですが、実は99段までしかありません。何度数えても1つ足りないのです。数え間違えて名前を付けちゃったのかな? なんて思ったりもしますが、どうやらある理由があって99段になっているようです。

その理由は、縁起担ぎの為と言われています。

(1)「奇数は陽数、縁起の良い数だから」説
縁起の良い奇数のなかで、これ以上ない大きな数字を2つ重ねて99段となった説

(2)「未完の美学、完璧な数字より発展性のある数字に」説
完璧な状態は長く続かないという考えから、あえて1つ数字を引いて、まだ良くなる余地を残し99段にした説

十畝(じっぽ)の間

さてこの『百段階段』、ただの古い階段と7つの部屋ではありません。当時の目黒雅叙園の建物の特徴は、装飾の豪華さにあります。「昭和の竜宮城」と呼ばれ、床柱・襖絵・障子などから天井まで、階段と7つの部屋には、観るものを圧倒する豪華絢爛な装飾が施されています。
ただ、その豪華絢爛な装飾も、イベントの展示方法によっては観る事ができないものもあります。しかし、「観てみたい」という声も多い事から、今回「展示物が無い、素の百段階段」をみせる『百段階段展』が始まりました。


ホテル雅叙園東京 創業90周年特別企画
百段階段展 ~荘厳なる日本美術の空間へ~

開催期間:11月29日(木)~12月24日(月・祝)
開催時間:日~木曜日 10:00~17:00(最終入館16:15)
金・土曜日  10:00~20:00(最終入館19:15)
当日:¥1,500 学生¥800 (小学生以下無料)
※全時間帯撮影は可能です。(フラッシュ、三脚を使っての撮影禁止)
※ショートムービーの撮影禁止

とある間の天井の絵

1.十畝(じっぽ)の間|荒木十畝(あらきじっぽ)
天井23面の花鳥画と黒漆の螺鈿(らでん)

2.漁樵の間|菊池華秋(きくちかしゅう)、尾竹竹坡(おたけちくは)
部屋名の由来である彩色彫刻された床柱

3.草丘の間|磯草丘(いそべそうきゅう)
欄間の四季風景画

4.静水の間|橋本静水(はしもとせいすい)
様々な芸術家による格天井・欄間の日本画

5.星光の間|板倉星光(いたくらせいこう)
北山杉天然絞丸太の床柱、格天井・欄間の日本画

6.清方の間|鏑木清方(かぶらききよかた)
四季や美人画

7.頂上の間
“A MUSEUM HOTEL of JAPAN BEAUTY”

パリでの90周年展示イベントの再現。ホテル雅叙園東京を舞台としたショートムービーの上映

襖絵、柱などに目が行ってしまいますが、天井にも素晴らしい絵や細工がされていますので、ぜひ天井も注目してご覧ください。

天井付近の絵

(Write & Phto よこいみちひと)

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