『東証Arrows』と『兜神社』セットでご利益独り占め!? 大人の社会科見学 【ひろたみゆ紀・空を仰いで】

夏休みもあとわずか。
自由研究に困ったら、金融の街=日本橋兜町の東京証券取引所に併設されている見学施設『東証Arrows』はいかがでしょう?

東証外観

東京証券取引所は言わずと知れた株の売買が行われる場所。
完全にコンピュータが導入されるまでは、こちらの立会場に多くの証券マンが集まり「手サイン」で株の売買が行われていました。
おとなのあなたは昔のニュースで見たことありますよね。

日本では1975年頃から職場にコンピュータが導入され始め、東証でも電子化が進み、立会場は1999年4月30日に廃止されました。
その跡地に作られたのが『東証Arrows』なのです。
年末年始の大納会、大発会、新規上場する会社のセレモニーなどでおなじみの場所ですね。

マーケットセンター

見学コースは2階から下のフロアーをぐるっと見て回るように作られています。
中心にあるのがガラス張りの円筒状の建築物「マーケットセンター」。
よくニュースの株価情報や経済番組に登場しますよね。
上の方で電光掲示板の株価がぐるぐる回っているあれです。
ここでは、東証の社員の方が株式売買に異変がないかを監視しています。
現在、株式の売買は全てコンピュータで行われていますので、人手を必要としないので、とても静か。
ガラスの筒の中にモニターと機械が並ぶ様子は宇宙ステーションのようにも見えます。

立会場の歴史

そして、なんといっても圧巻なのが、天井の高さが15mもある立会場。
ワンフロアを3mとすると5階分に相当し、大きさはテニスコート4面分。
その昔、ここで2,000人もの人たちが忙しく立ち働いていた様子は、まるで運動会のようだったと伝えられています。
天井が高く作られたのは、とにかく人が多いので少しでも圧迫感を感じないようにとの配慮だったとか。
展示されているそんな当時の写真と比べると同じ場所とは思えなくて、がらんとした空間に時の流れを感じます。

株券展示コーナー

1階の証券史料ホールでは、昔からの株券を見ることができます。
株券にも偽造防止のためお札のような意匠が施されており、愛着を持ってもらえるよう会社にちなんだ株券もありました。
例えば、南満州鉄道株式会社は特急アジア号、福助株式会社は福助人形を印字していますが、こういった個性的で重厚な株券は、株券が電子化されてしまった今では貴重な資料となってしまいました。

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見るだけではなく実際に株の売買ができる株式投資体験コーナーもあります。
仮想の証券市場で配信されるニュースや会社情報を判断材料に、パソコンで株式の売買にチャレンジ!キタハマ自動車、かぶと銀行、ドラゴンガス…あなたはどの会社の株を買いますか?

株式投資体験

『東証Arrows』は、平日の見学時間内にいつでも無料で自由に見学することができます。
案内付き見学ツアーもあってこちらは予約が必要です。
春夏冬のお休み期間には、小学4年生~中学生を対象に経済教室が開かれ、高校生・大学生向けのセミナーもあります。

考えてみれば、学校で経済に向き合う機会は思いのほか少ないですよね。
『東証Arrows』で株について知ることで、自分で起業し会社を作るなど、子ども達の将来の選択肢が増えることが期待されています。
もちろん、私たち大人にとっても有意義な場所。経済を知ることとは今を知ることにつながります。

ちなみに、東京証券取引所のすぐそばには証券界の守り神とされる兜神社があります。

兜神社2

なんとこちらのお賽銭は、株価が上がると増える傾向があり、まさに証券界の景気のバロメーターにもなっているそうです。
帰りにお参りしてみては?
祀られているのは、お稲荷さんに大黒様と恵比寿様…ご利益ありそうです。

レポート:ひろたみゆ紀

「ひろたみゆ紀・空を仰いで」

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たったひとつ眩しく輝く大きな太陽、おぼろげに優しい光を放つ月、一つ一つは小さいけれど幾千幾万という圧倒的な数でキラキラ輝く星たち…空の主人公たちです。
晴れの日もあれば曇りや雨の日、そして嵐の日もあり、毎日刻々と表情を変え、一つとして同じだったことがない空。
その空に輝く太陽・月・星も毎日姿を変えています。空には果てしないドラマがあるのです。

そして、私たちの世界もまた同じ。同じような毎日でも一日たりとも同じ日はありません。ひとりひとりに果てしないドラマがあります。
ここでは、人一倍空から遠いちっちゃいひろたが、空を見上げるように、低いところからいろんなものを見上げてひとつひとつドラマを探しにいきます。

プロフィール

栃木県出身。NHK宇都宮放送局のキャスター、レディオベリー(エフエム栃木)のパーソナリティを経てフリーへ。
以降ニッポン放送のパーソナリティやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。
2009年には韓国に語学留学。両国の文化を身につけパワーアップして活動中。