大江博氏がIEA議長に選出~議長のメリットは何か

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月30日放送)に外交評論家・キャノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。日本人のIEA議長選出について解説した。

大江博 外務省 経済協力開発機構 OECD IEA 大江 国際エネルギー機関 中国

▽大江博 オオエヒロシ 外務省・経済協力開発機構(OECD)大使(2017年2月6日付)、環太平洋連携協定(TPP)政府対策本部首席交渉官=写真提供:時事通信

IEA(国際エネルギー機関)

IEA(国際エネルギー機関)は29日、理事会議長に宮家氏の後輩に当たる大江博氏を選出した。大江氏は現在OECD(経済協力開発機構)の日本政府代表部大使を務めている。IEAの理事会議長の任期は来年の1月からで、日本人が議長を務めるのは3人目。1995年以来24年ぶり。

飯田)IEAの文字だけを見ますと、スウェーデンの家具量販店みたいな感じですけれども、IEA:International Energy Agency(国際エネルギー機関)とは、第一次石油危機の後、1974年に当時のアメリカ国務長官キッシンジャー氏の提唱を受け、OECD(経済協力開発機構)の枠内における機関として設立されたもので、事務局の所在地はフランスのパリにあります。
この議長に当たる大江さんという方は、全く宮家さんの知らぬ人ではないと。

宮家)もう良く知っていますよ。非常に立派な人ですね。ワインも良く知っているし、法律も詳しいし、政治も経済もできる良い人ですよ。OECDのなかにあるIEA、もともとは石油ショックがあって、融通しないといけない、原油を備蓄しないといけないということで、こういう形で話が動いて来た機関です。

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国際機関は、トップを取ることが重要

宮家)OECDには36カ国ありますので、なかなか回って来ない。タイミングと優秀な人がいること。それでなっているので、良かったなと思います。国際機関というのは、とにかく議長を取ってなんぼなのですよ。事務局長を取れれば事務方が全部コントロールできますから、情報が入って来るでしょう。議長は、事務局長を取っていなくても事務局が議長を補佐しますから、議長を持てばだいたい全ての情報が入って来るようになる。これは全ての意味で大きいですから、日本がそこで役割を果たすのには非常に良い機会だと思います。

飯田)国際機関のトップと言うと、中国がいろいろ取りに来ているというのがあります。

宮家)中国はOECDに入っていないですから。OECDはお金持ちのクラブですので、そこはまだ大丈夫なのです。中国が入ったっておかしくはないのだけれどね。

飯田)石油の輸入量を考えても。

宮家)そうです。しかし入るのだったら、中国も本当の先進国の責任を果たして貰わなきゃいけないのでね。「都合の良いときだけは途上国だけれど、大国です」なんていうのじゃ困るので、OECDに入れるのであればちゃんとやって貰わなきゃ困るということで、入っていないのだと思います。

飯田)国際刑事警察機構ICPOの総裁の1件とか……。帰国したら逮捕されちゃったという。

宮家)まだまだ無理ですよね。なぜか知らないけれど、あの国はなんでもありだから。

飯田)なんでもありのなかでルールを守れないとなると、これはなかなか。

宮家)議長を取ると、良いのですよ。トランプさんの大好きな2国間だと、腕力の強い奴が勝つのです。相手がヘビー級なら、いくらこちらが強くても、クラスが違えば勝てません。アメリカと2国間でやっても、なかなか勝ちにくいのですよ。だけど、多国間でやると孤立させることができるわけです。それをやると効果があるのですよ。
僕はアメリカを孤立させ、EUを孤立させたことがあるけれど、とっても楽しい。議長を取ればさらにそれができるので、なかなか良い。もっとも、IEAに大きな課題があるとは思えませんが、大事は大事ですね。

飯田浩司のOK! Cozy up!
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