森永卓郎が指摘 ゴーン解任で日産が乗っ取られる!?

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森永卓郎が指摘 ゴーン解任で日産が乗っ取られる!?

経済アナリストの森永卓郎が、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(11月21日放送)に出演し、「司法取引で捜査のメス 日産のカリスマが異例の逮捕容疑」と題してニュースについて解説した。

日産自動車代表取締役会長のカルロス・ゴーン容疑者が、金融商品取引法違反容疑で逮捕された事件で、逮捕容疑となった5年分に加え、直近の3年分も報酬を過少に記載していた疑いのあることが分かった。森永は、「直近3年分の報酬も過少に記載していたという報道が正しければ、実際は160億円もらっていたということになりますよね。手口はまだ明らかになっていませんが、一説によると、有価証券報告書に書いてある役員報酬の総額は正しい。しかし、その役員報酬の中から、他の役員の分の報酬をかたっぱしから奪い取っていたという説もあります。日産の西川社長は、報告書では1億5000万円もらっていたことになっているが、実際はもっと少なかったかもしれないということですね。こういうことをやると、人から恨みを買うわけです。」と背景を解説した。

また、森永は今回の事件を、ゴーン社長に対して恨みを持つ社員たちが仕組んだクーデターであると指摘。「なぜクーデタかというと、逮捕の直前に、ゴーン氏を解任する発表をしているんです。その段階では、逮捕もされていないのに!これは完全に仕組んだものだなと。また、日産と東京地検特捜部の間でも、司法取引が成立しています。」とその不自然さに言及した。

さらに、森永は日産株価についても触れ、「昨日も株価が下落していましたが、一番の懸念は上場廃止になること。というのも、2004年に西武鉄道が有価証券報告書の虚偽記載で、上場廃止になってしまったんです。上場廃止になると、資金の調達が難しくなる。そこで西武鉄道はサーベラスというハゲタカファンドから1000億円を借りてしまったため、一時期、乗っ取られそうになったこともある。サーベラスはなかなか酷くて、西武ライオンズを売り払えとか、特急料金を値上げしろとか、ムチャなこと言ってたんです。」と、過去の例に言及した上で、「今回の事件は、事前に周到に準備されたクーデターなので、西武鉄道の二の轍を踏む可能性は非常に小さいと思います。東京地検特捜部、東京証券取引所とも事前にぜんぶ悪いのはゴーンなんですと、連絡をとりあっていたので、上場廃止はしていないんです。」と、時間とともに落ち着くことを予測し、この話題を締めくくった。

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