“リオデジャネイロ”に関する多くの勘違い

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リオに着いて2週間が過ぎた。
リオデジャネイロオリンピックの取材もあとわずかの日程を残すのみ。
リオデジャネイロに関する多くの勘違いを少しまとめておきたい。
《ニッポン放送・リオデジャネイロ五輪特派員・後藤誠一郎記者 2016年8月18日》

●ジカ熱、蚊…

ほとんどいない。夏の東京の方がよっぽどいる。こちらは冬でも、昼間は夏のように暑い日が多いが、蚊は、いない。
ただ、茂みや、午後4時以降は、少しだけ出てくる。でも、気になるほどはいない。まわりのスタッフでも、まだ、熱を出したものはいない。

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●治安が悪い…

悪いことは悪い。強盗事件はあるし、すられた話もきく。警察はボイコットしてるというが、働いている人もいるし、足りない分は軍隊が補っている、要は時と場所だ。
…危ないのは一人と、夜。

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オリンピックパークのある、バッハ地区はショッピングモールや、高層コンドミニアムが立ち並び、東京の湾岸エリアと何ら変わらない。

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ショッピングモールでは、普通にスマートフォンを片手に歩く人たちもいて、引ったくりに気を配るそぶりもない。
人混みではスリはあっても、強盗はほぼない。一人で、もしくは少人数で路地裏はあるかない方がいい。夜はなおさら。
それさえ気を付けたら、平気で歩ける。

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(写真はニッポン放送垣花正アナ)


●危ないコパカバーナ

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(写真はニッポン放送垣花正アナ)

今回、ビーチバレーの会場でもあり、有名なコパカバーナ海岸。
恐らく、1,2を争う危険なエリア。
間違っても砂浜に一人で降りないように。昼間でも襲われる危険あり。地元の人は近づきもしない。


●個性的な交通事情

とても渋滞が多い。オリンピックにともない整備されたBRTなどが、交通渋滞に拍車をかけているよう。

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とはいえ渋滞の原因は別なところにあるような気がする。この街は基本、左折ができない(右側通行)。左に曲がりたいときは、UターンできるところでUターンして右折。
さらに運転が荒い。事故は日常茶飯事だ。
それで、渋滞が絶えないのではなかろうか。


●街がクサイ

日本と少し違うのは、かなり外が臭いということ。バッハ地区は湾岸エリアだが、どこからか異臭が漂う。聞くと、これはまだマシな方だという。夏はどうなっちゃうのだろうか。

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●ユルい気質

全体的にユルい。効率は悪い。
でも、まあまあ、気のいい人たちだ。
いずれにしても、たくさんの人がすんでいる以上、住みやすいエリアというのが本当のところだろう。
地元のタクシーの運転手さんは逆に心配していた。
オリンピックが終わったあとに、リオデジャネイロの治安が反動で悪くなることを。

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(写真右:ニッポン放送後藤誠一郎記者)

レポート:ニッポン放送・リオデジャネイロ五輪特派員・後藤誠一郎記者 2016年8月18日

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