しゃベルシネマ

エリック・クラプトンが語る、過去そして現在。音楽と愛と魂の軌跡

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第519回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、11月23日公開の『エリック・クラプトン〜12小節の人生〜』を掘り起こします。


人生の苦悩も悲哀も、すべて音楽が浄化してくれた…


グラミー賞を18回受賞、ロックの殿堂入りを3回果たすなど、長きにわたり音楽界を牽引し続ける、エリック・クラプトン。ジェフ・ベック、ジミー・ペイジとともに世界3大ギタリストとも言われている“ギターの神様”が、いまだからこそ振り返ることができる人生をエリック・クラプトン自身が語る、珠玉の音楽ドキュメンタリーが公開となります。


メガホンを取ったのは、アカデミー作品賞を受賞した『ドライビング Miss デイジー』をプロデュースし、クラプトンが音楽を担当した『RUSH/ラッシュ』で監督デビューしたリリ・フィニー・ザナック。エリック・クラプトンについてのドキュメンタリーはこれまでにも企画されて来ましたが、ある日ランチの席で、25年来の友人であるリリが監督するのであれば、自分の生涯についてのドキュメンタリーを作ってもいいと、クラプトンが発言。それがきっかけで、本作の制作が実現しました。

比類なき人生を生きる男の心の内に真正面から鋭く迫り、長年のファンはもちろん、クラプトンの音楽に初めて接する人にとっても心に響く作品となっています。


音楽ドキュメンタリーにありがちな関係者インタビューを極力入れず、ヤードバーズ、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズを経て、クリーム、ブラインド・フェイス、デレク・アンド・ザ・ドミノス、そしてソロ。クラプトンの未発表モノを含む映像がストーリーの軸となる本作。

ジョージ・ハリスンやジミ・ヘンドリックス、B.B.キングをはじめ、若かりし頃のザ・ローリング・ストーンズ、ザ・ビートルズ、ボブ・ディランなど、豪華アーティストも登場。さらに長期間に及ぶクラプトンのプライベートを含む映像はもちろん、私的な日記や手書きの手紙、そしてデッサンなどがふんだんに映し出されて行きます。

そしてそれら映像にクラプトンのナレーションが重なると、まるで観客ひとりひとりに向けてクラプトンが自分の人生を語っているようで、ドキュメンタリーを超えた臨場感に包まれます。


輝かしい名声と成功の一方で、私生活ではドラッグとアルコールに溺れた日々や病的なまでの女性遍歴、最愛の息子の死と、過酷なまでに波乱万丈の日々を送って来たエリック・クラプトン。しかし、人生の節目について話す彼の語り口が実に穏やかなことに驚かされます。自らの過去をも受け入れて安らぎを見出そうとするクラプトンの人生に、彼の新たな魅力を見出す人も多いことでしょう。


エリック・クラプトン〜12小節の人生〜
2018年11月23日(金・祝)からTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督:リリ・フィニー・ザナック
製作:ジョン・バトセック
出演ミュージシャン:エリック・クラプトン、B.B.キング、ジョージ・ハリスン、ジミ・ヘンドリックス、パティ・ボイド、ロジャー・ウォーターズ、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・ビートルズ、ボブ・ディランetc.
©BUSHBRANCH FILMS LTD 2017
公式サイト http://ericclaptonmovie.jp/

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