森永卓郎が大胆に予想 次の総理は小泉進次郎! 彼は庶民の味方なのか?

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「垣花正 あなたとハッピー!」(11月7日放送)に経済アナリストの森永卓郎が出演。小泉進次郎議員に焦点をあて、持論を展開した。

地元横須賀市にて(小泉進次郎 – Wikipediaより)

9月の総裁選で実は出馬宣言をしていた小泉進次郎氏

自民党の小泉進次郎さん。お父さんの小泉純一郎さんもすごい人気でしたが、お父さんは政治家人生の後半に一気に注目されて首相として活躍されましたが、小泉進次郎さんの場合も常に中心にいる感じで、どこへ行ってもすごい人が集まります。
私の一貫したポリシーは「イケメンは敵だ」ということです。だいたいイケメンというのはチヤホヤされるので、性格がよくない人が多い!…と私のようなブサイクな人間はひねくれていますので、思っています。あらかじめ、そのようなバイアスがかかっていることをご了承の上、お読みください。

小泉進次郎さんは常に注目されていて、9月の自民党総裁選挙でも、立候補しないにも関わらず、小泉進次郎さんが誰に投票するのかが話題になり、最後は石破さんに投票したことが大きく報道されました。そのときに「石破支持だったら、最初から言えばいいではないですか」と記者に言われて、「ネクストバッターボックスにいる自分にスポットライトが当たっては困るからです。自民党総裁選挙を戦っているのは石破さんと安倍さんだから」と答えています。「ネクストバッターボックス」ということは「次は立つ」ということです。私はこれを出馬宣言と見ました。いま、37歳なので3年後は40歳。十分ありうると思います。

もし、総裁選で勝利すれば40歳で総理大臣。イケメンは有利なのです。あのジョン・F・ケネディ大統領も大統領に就任したとき43歳でした。私は小沢一郎さんは立派な政治家だと思いますが、なぜ総理大臣になれなかったかと言うと、見た目がイマイチだったからです(笑)。また、石破茂さんのルックスが小泉進次郎さんに近かったら、石破さんにもっと票が集まったかもしれません。

しかも進次郎さんはお父さんゆずりで政局の乗り切り方が天才です。もともと今回の自民党総裁選挙でも最初から石破支持を打ち出すと、安倍さんの連合軍から袋叩きに会うわけです。ぼこぼこにされて、その後きっちり干される。何の役職ももらえないようになってしまいます。でも安倍総理の足を引っ張ることはしなかったので、いまでもそれなりの処遇を受けています。しかも、今回の総裁選で彼は最後の最後に石破支持だと言ったことにより、「自分は安倍総理とは路線が違うのです」というアピールを国民にできたわけです。


20人の推薦人もすでに確保

しかも、ここで興味深い現象が起こったのは、自民党総裁選挙の議員票で、最後に小泉進次郎さんが石破支持を打ち出したことによって、20票ほど石破さんに流れたと報じられています。この「20票」というのがポイントで、自民党総裁選挙に立候補するためには20人の推薦人が必要なのです。野田聖子さんも出ようとしたのですが、この20人の推薦人が集まらなかった。つまり、小泉進次郎さんにはもう推薦人を集める体制もできているということなのです。
お父さんのときもそうでしたが、小泉さんが総理大臣になったときの自民党総裁選というのは、小泉さんといまの麻生副総理、橋本龍太郎、亀井静香という4人でした。小泉さんはそのとき泡沫候補と呼ばれていました。それが国民人気がどんどん上がって行って、最後、地方票は圧勝でした。同じことが起こるのではないかという気がしています。


小泉進次郎が「こども保険」を打ち出した本当の理由

問題は政策です。彼が中心になって打ち出した政策で「こども保険」というものがあります。子供への保険というのは、いま社会保険料で取られていますが、その社会保険料に0.1%上乗せをして、3,400億円の財源を確保し、未就学児童1人あたり月5,000円を出す。ここからどんどん保険料を上げて行って、最終的には0.5%の保険料をとって、月25,000円を子供に支給するという政策を打ち出しています。子育てのときにはお金がかかりますから、子育て世代には受けると思います。「0.5%くらいならばたいしたことない」と思われるかもしれませんが、これがどういう背景になっているかと言うと、自民党にはもともと教育支援をするために、「教育国債を発行してそれを財源にお金を出しましょう」という構想があったのです。それに対するアンチテーゼと言うか、別案として「こども保険」を進次郎さんが出して来たのです。筋からすれば教育国債のほうが正しいのだと思います。なぜかと言うと、子供を育てて、その子供が将来稼ぐわけです。そこで税金が入ってくる。10年毎に転がすのですが、国債というのは60年かけて返すので、いまの子供が大人になったときの働きで返せばいいという、極めて普通の発想です。なぜ、小泉さんが別の案を出して来たかと言えば、この教育国債構想に反発した役所があるのです。それが財務省です。財務省は国債を発行することに対してずっと反発して来ました。この社会保険料で取ってしまえば、財政にいっさい影響がないので、「財政を傷めずにほかの方法でやれ」という財務省の提案に乗っかったのが小泉進次郎さんなのだと私は思っています。

2001年7月18日、北海道での第19回参議院議員通常選挙の応援演説にて(59歳)(小沢一郎 – Wikipediaより)

財務省と財界を味方につけて権力を手に入れるのが目的?

小泉元総理もそうでしたが、小泉改革と言いながら「赤字国債を30兆円以内に抑える」と財政を締めたわけです。それで日本経済がボロボロになったのですが、結局小泉元総理もバックは財務省でした。財務省がついていると、政治家としては実は安全なのです。逆に財務省を敵に回すと失脚させられたりする。安倍総理は反財務省の唯一の政治家です。2回、消費増税を止めたわけですから。
ですので、昨年も森友学園の問題でさんざん足を引っ張られて、ひっくり返る寸前まで行きました。結局、小泉進次郎さんは財務省を味方につける、あるいは社会保険料から取ることによって法人増税などを避ける。基本的には財界と財務省を味方につけておくと、政治家としては確実に安泰なのです。小泉進次郎さんは政策で何かをやりたいのではなく、権力を手にしたいのではないかと私は思います。
私は基本的に金持ちとイケメンが敵なのですが、彼が出して来るものは財務省や財界が喜ぶようなことばかりで、庶民の目線に本当に立っているのか疑問です。お金持ちであれだけイケメンの小泉進次郎さんですから、庶民の辛い暮らしはわからないでしょう。小沢一郎さんなんて、ブサメンなのに家も小さいのですよ。ですから、私は「イケメン、キャー素敵!」と言って政治家を選んではいけないと思います。政策をきちんと議論しないといけないと思います。

垣花正 あなたとハッピー!
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