【しゃベルシネマ by 八雲ふみね　第509回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、11月3日公開の『ステータス・アップデート』を掘り起こします。

願いを叶えるアプリが織りなす、ファンタジック・ミュージカル！

カリフォルニア出身の青年カイルは、両親の別居をきっかけに、母と妹とともに祖父のいるコネチカット州に移り住むことになった。自分に自信が持てず、学校にもなじめず、恋人もいない悩み多きカイルのもとに、ひとりの男性が現れる。

その男は、ユニバースと呼ばれるアプリが入ったスマートフォンをカイルに手渡す。このユニバースに投稿したことはすべて現実になるという、魔法のソーシャルアプリを駆使し、望むものをすべて手に入れていくカイル。そしてやがて重大なことに気づき、人生最大の選択を迫られることに…。

もしも願いがすべて叶うアプリがあったなら、あなたは何が欲しいですか？　本作は、恋人、名声、友人、富、すべてを手に入れた主人公が最終的に見つけ出した人生の答えを、驚きの想像力とエンターテインメント性で描いたファンタジックなミュージカル映画です。

主人公のカイルを演じたのは、ディズニー・チャンネルの人気青春ドラマ「オースティン＆アリー」で主演を務めブレイクし、日本でも高い人気を誇るロス・リンチ。そしてカイルが思いを寄せるダニー役には、ディズニー・チャンネル「やってないってば！」でヒロインを務めたオリヴィア・ホルト。ディズニー・チャンネル出身の2大スターが夢の共演を果たし、パワフルな歌声を披露しています。

製作総指揮を務めたのは、『ヘアスプレー』『glee／グリー』などの世界的大ヒット作を監督した名匠アダム・シャンクマン。現代のSNS文明への警鐘という社会的メッセージを込めながらも、あくまでもエンターテンイメント作品であることにこだわったシャンクマン氏らしい、華やかで、観終わると誰もが幸せな気持ちに包まれる傑作が誕生しました。

そして本作をさらに魅力的にしているのが、劇中で流れる音楽たち。ブルーノ・マーズ、レイチェル・プラッテン、トミー・ジェイムス、レナード・コーエンが提供する大ヒット曲が、作品にさらなる彩りを与えています。

なかでも、カイルとダニーがデュエットするオリジナルスコア「Drowning」は、青春映画の王道をいく名シーン。“幸せ探し”に邁進している人に贈る、愛とバイブルの物語を、是非。

ステータス・アップデート
2018年11月3日から渋谷シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督：スコット・スピアー
脚本：ジェイソン・フィラルディ
製作総指揮：アダム・シャンクマン
出演：ロス・リンチ、オリヴィア・ホルト、コートニー・イートン、グレッグ・サルキン、ロブ・リグル、ファムケ・ヤンセン　ほか
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公式サイト　http://status-update.jp/