森永卓郎が提案する 失敗しない定年後の生活~資産運用から節約まで

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「垣花正 あなたとハッピー!」(10月31日放送)で経済アナリストの森永卓郎が出演。楽しく、明るい定年を過ごすために必要なことを提案。資産をどう運用して、何を節約すれば老後を無理なく暮らすことができるのか——。


資産運用でしくじらない

資産運用は「大儲けしようとしない」というのが大原則です。仮想通貨に突っ込んで10倍になるかもしれないけれど、0になるかもしれない。若いころだったら、すっからかんになってもそこから始めればいいわけです。でも歳をとってからそれをやると取り返しがつきません。確実に、インフレによる目減り分を取り返すくらいのことを考えるべきです。


有利なのはアメリカ国債

ところがいま普通預金だと、銀行に100万預けて1年で10円です。物価に全然追いつかない。どうしたらいいのか。
いちばん有利なのはアメリカ国債です。金利がなんと3パーセント付いて来ます。アメリカの国債ならば、アメリカが夜逃げしない限り必ず返って来ます。
昔は米国債というのはなかなか買うのが難しかったのですが、いまは簡単に買えます。ネット証券も簡単に買えますし、ネット証券のなかには保管手数料が掛からないところもあるので、細かく買うこともできます。千円分だけ買うこともできたり、ハードルは低くなっています。
なぜ宣伝しないかと言うと、証券会社が儲からないためです。証券会社が儲からないということは、買う人は儲かるのです。


投資は余裕資金でやること

ただ、これは完全な余裕資金でやってください。なぜかと言うと、外国債は為替のリスクがあります。せっかく買ったのに円高になってしまって全部吹き飛ぶ、ということも十分あり得る。完全な余裕資金であれば、ドルのまま持っていれば、円が安くなったときに戻せばいいのです。


2022年、妻に有利な配偶者居住権の創設

2022年に配偶者居住権が新設されます。遺産相続をすると、大体いちばんの資産は不動産です。この不動産で遺産相続の半分は奥さんに権利がありますが、現金も合わせた総額の半分が家の分しかないとなると、奥さんは1円もキャッシュを貰えなくなってしまう。「それでは困る」と、家を子どもと分割しようとすると、お母さんと子どもの仲が悪い場合、「自分の権利だ」と言ってお母さんを追い出す。そんなことが本当にあるのかと思いますが、弁護士さんに聞くと多いそうです。金が絡むとどろどろするものです。
新しい法律では、この居住権が奥さんに認められるようになって、奥さんはその居住権を使って住み続けることができる。子どもたちは所有権はもらっても、お母さんに居住権があるので追い出せないのです。


死ぬ前に資産のリストを作っておく

絶対やらなくてはいけないのは、死ぬ前にいくら、どこに資産があるのかというリストを作っておくことです。
私の父は何も言わずに死んだので大変でした。父の遺産から、相続税の計算もしましたが、基礎控除の引き下げに引っ掛かるということもあります。正直ぎりぎりでした。
うちの場合は奥さんと子ども2人で8千万円ありました。それが4千8百万まで下がった。
引っ掛かるかどうかすごく微妙でした。資産が超えていてそれを申告しないと、無申告ということになって捕まります。脱税になるのですが、父の預金通帳がどこにあるかわからないし、大変でした。
死ぬ前にどこに何があるかリストにしておく。エンディングノートは書かなくて良いから、リストだけでも作っておくべきです。


何をどう節約するか~家賃と車にかかる費用

節約するなら、定期的に出て行く、ずっと続くもの(基礎消費)を1割下げる。
郊外に住めば、ぐっと安くなります。都内から埼玉に越せばいいわけです。次に大きいのは車にかかる費用。これは軽自動車にすれば安くなります。高速代も安くなります。


スマホは格安スマホで十分

スマホに毎月1万円くらい使っていると思いますが、格安スマホでまったく問題ありません。

垣花正 あなたとハッピー!
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 8:00-11:30

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