「あまちゃん」の記憶と共に三陸鉄道で食べたい宮古駅「海女弁当」(1,300円) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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ドラマ「あまちゃん」で有名になった「三陸鉄道」北リアス線。
放映から丸3年が経とうとしていますが、今なお多くの根強いファンが「三陸鉄道」を訪れています。
この36-100(200)形気動車も、映像で頻繁に登場したので、ご記憶の方も多いことでしょう。

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「三陸鉄道」の窓口できっぷを買うと、昔懐かしい「硬券(こうけん)」が・・・。
JRではすっかり影をひそめてしまった「硬券」ですが、地方鉄道では健在!
鉄道によっては「パチン!」と鋏を入れてくれるところもあります。
JRとの連絡きっぷを出している地方私鉄の中には、東京都区内(山手線内)までの硬券がある場合も。
地方鉄道めぐりでは「きっぷ」に要注目なのです。

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加えて、ローカル線旅の醍醐味といえば「列車の交換」!
ローカル線の多くは「単線」ですので、駅で列車のすれ違い(交換)を行います。
交換のために、片方の列車は「長めに停車」します。
長めの停車がある場合、乗務員さんによって発車時刻の案内が行われます。
発車時刻までぶらぶらとホームを散策できたりするのも、ローカル線ならではですね。

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最近のローカル線の列車は、車掌さんのいないワンマン列車が多くなっています。
ワンマン列車の場合、運転席や運賃箱が左側に集約される車両も多くあります。
このため、車両先頭部の右側に乗客でも立ち入り出来る車両も・・・。
そんな車両では都市部の列車より、前面展望(かぶりつき)をより楽しめることも。
「三陸鉄道」は長いトンネルや橋が多いので、思いのほか美しい景色に出逢えたり!?

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「三陸鉄道」を代表する”絶景”といえば「安家川(あっかがわ)橋梁」。
橋の高さは「33メートル」!
車窓に太平洋が広がります。
観光客が多い日中の列車は、ゆっくり走ったり、時には一旦停車することも・・・。
この「安家川」は清流として知られ、氷河期の生き残りとも言われるカワシンジュガイも生息しているといいます。
(参考:三陸鉄道ホームページ

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程なく到着する「堀内(ほりない)駅」は「あまちゃん」の”袖が浜駅”として有名。
「あまちゃん」以降、日中の列車では、停車時間が気持ち長めになっている感も。
ただ、この「堀内駅」があるのは、岩手県の普代村(ふだいむら)。
ちなみにドラマの「袖が浜の海岸」のロケは、久慈の「小袖海岸」で行われました。
小袖海岸へは、久慈駅(ドラマでは北三陸駅)から路線バスでのアクセスとなります。

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「堀内駅」を出て宮古方面へ向かうと「大沢橋梁」に差し掛かります。
この橋は「三陸鉄道」の写真を撮るならココというポイントで、列車も徐行運転。
「あまちゃん」では”夏ばっぱ”が大漁旗を振ったシーンがココで撮影されました。
こういった沿線案内も「三陸鉄道」の運転士さんは、運転しながらこなしていきます。
ワンマン列車の運転士さんは、大忙しなのです。

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「あまちゃん」が今も大きな観光資源となっている「三陸鉄道」北リアス線。
南の始発駅・宮古駅には、その名も「海女(あま)弁当」という駅弁があります。
調製元は、宮古駅から歩いて2分ほどの所にある「魚元」。
震災では辛うじて床下浸水だったこともあり、震災1か月後には営業を再開。
現在は「予約制」「お店で受け取り」という形で駅弁を販売しています。

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掛け紙を外すといくら、ずわいがに、イカなど「海女弁当」らしく海の幸たっぷり!
高台を走る三陸鉄道から、海を見下ろしながらいただくにはピッタリです。
この日はいつもよりイカが小ぶりだったため、1個多く「4つ」も入れて下さいました。
ただ、掛け紙が1ヶ所黒塗りとなっている文字は「うに」の2文字。
今は「うに」が安定して入らないため、駅弁に使うことが出来ないそう。
このため宮古の名物駅弁「いちご弁当」を作ることも叶わないそうです。
ちなみに「いちご」とは、うにとあわびを使った郷土料理「いちご煮」のことです。

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「三陸鉄道」北リアス線・久慈~宮古間、およそ1時間40分の旅。
硬券のきっぷと沿線の駅弁を片手に、のんびり楽しんでみてはいかがでしょうか?

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)

【ごあいさつ】
はじめまして、放送作家の望月崇史(もちづき・たかふみ)と申します。
ニッポン放送には、昔の有楽町の社屋の頃から、かれこれ20年お世話になっています。
最近では月~木・深夜24時からの「ミュ~コミ+プラス」で放送された、
ルートハンター」のコーナーに5年ほど出演させていただきました。

そんな私がライフワークとしているのが「駅弁」の食べ歩き。
1年間に食べる「駅弁」の数は多い年でのべ500個。
通算でも4,500個を超えているものと思います。
きっかけとなったのも、実はニッポン放送の番組。
2002年~05年に放送された「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の
番組ウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載することになり、
本格的に「全国の駅弁をひたすら食べまくる生活」に入りました。
以来、私自身のサイトや、近年は「ライター望月の駅弁いい気分」というブログで
「1日1駅弁」を基本に「駅弁」の紹介を続けています。
”駅弁生活15年目”、縁あってニッポン放送のサイトで連載させていただくことになりました。
3つの原則で「駅弁」の紹介をしていきたいと思います。

①1日1駅弁
②駅弁は現地購入
③駅弁のある「旅」も紹介

「1日1駅弁」ですので、日によって情報の濃淡はありますが、
出来るだけ旬の駅弁と鉄道旅の魅力をアップしていきますので、
ゆるりとお付き合い下さい。

【プロフィール】

望月崇史(もちづき・たかふみ)望月

1975年12月8日静岡県生まれ。
早稲田大学在学中から、ニッポン放送で放送作家に。
卒業後の2002年「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の番組サイトで始めた
ライター望月の駅弁膝栗毛」をきっかけに、全国の駅弁食べ歩きをスタート。
以来およそ15年、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。
1日1駅弁のウェブ紹介を日課とし、これまでに食べた駅弁は4,500個以上。
ニッポン放送「ミュ~コミ・プラス」ルートハンター、鉄道特番などにも出演。
丸の内朝大学・温泉クラスの講師も務める。