アメリカが米中首脳会談を提案~習近平氏はどう出るか

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月12日放送)に外交評論家の宮家邦彦が出演。米中首脳会談の可能性について解説した。

アメリカと中国~来月末に首脳会議を計画か

アメリカの新聞ウォール・ストリート・ジャーナルは11日、来月末アルゼンチンでの国際会議に合わせて、アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席が首脳会談を行う計画が進められていると報じた。貿易摩擦の緩和を目指して、トランプ政権が既に中国政府に会談実施の意向を伝達したという。

飯田)バリで行われているのはG20の財務省中央銀行総裁会議ですが、11月末にはアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで首脳会談がある。

宮家)いままでトランプさんは習近平さんと仲が良かったけれど、最近はお友達でもないと言っていますが、それは置いておいて、トランプさんが大騒ぎする割に習近平さんは何も喋っていないですよね。よく考えてみたら、あの国は習近平さんしか決断できないわけですよ。ある意味独裁体制ですからね。あれだけ追い詰めて首脳会談がない方がおかしいし、中国に妥協させるチャンスを与えるという意味では、少なくとも中国との関係をある程度良くしなければいけないと考えている人たちにとっては当然だろうと思うのです。
だけど、アメリカの政府のなかには、これは経済問題だけではない、中国の政治そのものが問題だと。外交、軍事のことも含めれば手綱を緩めるべきではないという人もいるでしょう。私は外交的に考えたら、当然首脳会談はするべきだと考えています。

飯田)一応そのパイプというものは見せておくと。

宮家)北朝鮮とは違いますから。多くのアメリカ企業が中国にも進出していますし、いままでも協調して来ています。3月以降変なことになっているのは事実ですが、だからこそちゃんと首脳会談を開くべきだと思いますよ。

中国はこの要請を受けるのか

飯田)でも、習近平さんもメンツとしてはなかなか妥協しづらいですよね。

宮家)彼からすれば安易にノコノコ行って譲歩するわけがないですよね。だからそれを受けるかどうか。受けるとしてもどの程度長く話すかを考えると、微妙だと思いますよ。一言二言立ち話をしてお茶を濁すという手もあるかもしれないし、まだまだ紆余曲折はあると思います。

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