しゃベルシネマ

アンソニー・ホプキンス製作総指揮の映画は、実はあの名作の続編だった!?

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第493回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、10月6日から公開の『ブレイン・ゲーム』を掘り起こします。


サイコパスVSサイコパス、実力派2大スターが繰り広げる究極の頭脳戦!


連続殺人事件の捜査に行き詰まったFBI捜査官とその相棒は、元同僚のアナリスト兼医師であるジョン・クランシー博士に協力を求める。クランシー博士は娘の死をきっかけに世間から離れ隠遁生活を送っていたが、事件に特別な感情を抱いた彼は、容疑者のチャールズ・アンブローズを追跡していく。しかし並外れた予知能力の持ち主であるクランシー博士は、この捉えどころのない容疑者には自分以上の特別な能力が備わっていることに気付く…。


『羊たちの沈黙』『ハンニバル』『レッド・ドラゴン』のハンニバル・レクター役でおなじみの名優アンソニー・ホプキンスと、『ロブスター』などで近年その活躍が再注目されているコリン・ファレル。実力派2大スターの共演で話題のサイコスリラー『ブレイン・ゲーム』が、待望の日本公開となりました。


監督は、ブラジル映画界の新星アフォンソ・ポイアルチ。彼にとって長編デビュー作にしてハリウッドデビュー作となる本作。フラッシュバックを多用した遊び心ある演出で、“サイコパス同士の頭脳戦”をスリリングに描いています。

そしてもうひとつ、本作が注目されている理由に、アンソニー・ホプキンスが主演だけでなく製作総指揮を務めていることもあります。ホプキンス自身、本作の脚本に惚れ込んだ…とのことですが、実はこの脚本、当初はある世界的ヒット作の“続編”として世に生まれたものでした。


『ブレイン・ゲーム』の脚本は、2000年代前半に書かれたもの。残虐な連続猟奇殺人、殺害現場に残された意味深なメッセージ、そして犯人を執拗に追う刑事。…とくれば、映画ファンならピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そう、この『ブレイン・ゲーム』は、デヴィッド・フィンチャー監督×ブラッド・ピット主演の90年代を代表するサスペンスの傑作『セブン』の続編企画だったのです。しかし紆余曲折があり『セブン』の続編として実現することはなく、長い年月の末、脚本を手にしたのは名優アンソニー・ホプキンス。彼にとって代名詞とも言えるハンニバル・レクター博士と同じく“博士”と呼ばれるジョン・クランシーの、ミステリアスかつインテリジェンスなキャラクターに、アンソニー・ホプキンスは新たなシンパシーを覚えたのでしょうか。

“数奇な運命を辿ったサイコスリラー”という事実を念頭に置いて本作に触れると、新たな感慨に出会えるかもしれません。


ブレイン・ゲーム
2018年10月6日から新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:アフォンソ・ポイアルチ
脚本:ショーン・ベイリー、テッド・グリフィン
出演:アンソニー・ホプキンス、ジェフリー・ディーン・モーガン、アビー・コーニッシュ、コリン・ファレル ほか
©2014 SUPERSENSORY, LLC
公式サイト http://braingame.jp/

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