「B52のシナ海上空飛行」発表はトランプ大統領の中国へのメッセージ

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ニッポン放送の「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月28日放送)に外交評論家・キャノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。アメリカのB52戦略爆撃機飛行での米中問題について解説した。

アメリカのB52戦略爆撃機が南シナ海と東シナ海の上空を飛行

アメリカ国防総省は26日、アメリカ空軍のB52戦略爆撃機が、今週南シナ海や東シナ海の上空を飛行したことを明らかにした。これに対して中国国防省の任国強(レン・グオチアン)報道官は27日の会見で、「アメリカ軍の南シナ海での挑発行為には断固として反対し、力強い処置を行う」と述べ強く反発している。

B52が南シナ海上空を飛行するのは通常任務で何十年もやっていること

飯田)報道によっては核兵器を搭載できるという情報もあります。

宮家)もちろん戦略爆撃機にもなりますが、通常は積んでないかもしれない。
まず皆さん誤解されるといけないのですが、B52はいつも飛んでいるはずなのです。急に飛び始めたのではない。通常の飛行パトロールとして、何十年もやっていると思います。グアムに配置されていますから、当然南シナ海の上も飛んでいるはずです。まず、新しいことではないというのが第1点。

飯田)確かに通常任務ですとね。

26日に発表したのは中国へのメッセージ

宮家)第2に、日にちが26日。26日というとトランプさんが国連で中国の悪口を言っていたではないですか。

飯田)安保理で選挙に介入している、ということも言っています。

宮家)貿易問題でも陰の主役は中国でした。そしてさらに、安保理の会合でトランプさんが議長で取りまとめ役なのに、突然「中国がアメリカの選挙に介入している」と言いだした。これはアイオワ州のチャイナデイリーという中国国営の新聞が、全面広告4ページを使って「農民に対してトランプがやっていることは間違いだ。ばかげたことだ」とトランプさんに文句をつけています。それにトランプさんが「私はアメリカの農民を愛しているのだ」と言って怒った。でもそれを国連安保理のなかで言いますか?
そのくらい中国との関係が緊張しているところで、わざわざ26日にこのことを発表しているわけです。この発表はメッセージだと理解すべきです。本来であれば発表しなくても、「また飛んできた」と中国側は分かっています。

これは米中の“スターウォーズ エピソード3”

飯田)貿易だけではないぞと。

宮家)貿易の問題ではないですからね、この問題は。米中の、大国間の覇権争いの一環です。
私はいつも言っているのですが、これは米中のスターウォーズです。しかもコールドスターウォーズなのですよ。ホットではない、冷戦です。だって戦争するわけがないのです、中国はアメリカに勝てっこないですから。逆にアメリカが中国を攻めていったら、中国は勝つまで止めません。お互いにそんな馬鹿なことはやらない。これはスターウォーズですから、エピソード1、2、3、4から9、10、11まで恐らくあります。それが始まったばかりです。

飯田)まだ1か2ぐらいですか。

宮家)エピソード1は北朝鮮です。あれは米中の問題ですからね。エピソード2が貿易戦争。そしてエピソード3が南シナ海かもしれない。だからこうやって飛んでいると思えば、乞うご期待。まあいま製作中ですから(笑)。

飯田)(笑)。鋭意製作中、撮影好調と。

宮家)シリーズですから、ゆっくりお楽しみいただいて。

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