リオデジャネイロ五輪・競泳男子400m個人メドレー金メダリスト・萩野公介(21歳) スポーツ人間模様

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写真提供:産経新聞社

萩野公介がリオデジャネイロ五輪・競泳男子400メートル個人メドレーで、日本初の金メダルをもたらしました!そして瀬戸大也が銅メダル。
競技はこれからも続きます。でも、これでトビウオジャパンが勢いに乗ったことは確か、W表彰台は実に誇らしかったですね。

萩野が常日頃から口にしている言葉が「感謝」。
さらに「水泳は個人競技ではない。団体競技です。」とも。
金メダルの瞬間「1人ではない。タッチした瞬間、そういう気持ちだった。」と振り返りました。
小学校4年生の時からずっとともだちで、とても仲の良いライバルである銅メダルの瀬戸も、萩野の強さを認めています。
「改めて、(自分が)金メダルの器ではないことがわかった。ただ、決勝で2つの日の丸があがったのはとてもうれしかった。次の東京では、2人でワンツーフィニッシュを。」
切磋琢磨した素直な気持ちでしょう。

萩野が水泳を始めたのは生後6カ月から、母・貴子さんの教育方針でした。
そうはいっても、ご両親がアスリートだったというわけではありません。
内気な貴子さんは「私が友だちをつくりたかったから」息子を水泳教室に通わせましたが、持ち前の几帳面な性格で「子育ては絶対に手抜きをしない」と誓い、1人息子に精いっぱいの愛情を注ぎました。

徹底した教育はすでに幼稚園児の時から。
“ただ水泳をやらせる”のではなく選手育成のコースへ。
車で約1時間の送迎など懸命にサポート。
おかげで、小学生にもかかわらず、知名度は全国区で「日本一、金メダルに近い小学生」と呼ばれていたそうです。

中学、高校へ進学して貴子さんが最も心を配ったのは食事です。
栄養士の指導を受け毎日のメニューを考えました。
「母には、感謝してもしきれない。水泳だって、物心ついた時からプールにいましたからね。」
サプリメント、プロテインなどは一切用いずに「栄養は、食事ですべて摂らせる。」と周囲へも話していたそうです。

一般男性は1日3食で2,000カロリーが必要だといわれていますが、萩野は現在1日6食で4,000カロリーを摂取。
このペースを崩すと、体重が減少してしまうからです。
水泳の経験者ならおわかりでしょうけど、ものすごいカロリーを消費する。
とりわけ、萩野は「ダラダラと泳ぐことが好きではなく」約2時間30分ひたすら泳ぎ続けます。

そして、唯一のネックといわれたメンタル面を改善したのは、東洋大水泳部・平井伯昌監督。
昨年6月の合宿中、自転車移動中に転倒して右ひじを骨折し世界選手権辞退という状況に追い込まれ、とにかく落ち込んだそうです。
しかし、平井監督は厳しい言葉で奮起をうながし、きのうの決勝前には萩野は監督の前で「行ってきます!」と元気にあいさつしたということです。

400メートル個人メドレーといえば、米国が5大会連続で制するお家芸。
日本の喜び以上に、米国の関係者の衝撃と失望は大きかった。萩野はそれほど強かったのです。

8月8日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」